社会問題小説・評論板
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- 【欠片 −絆ー】
- 日時: 2013/11/17 13:35
- 名前: 虚優 (ID: Je/H7tvl)
初めて投稿します。
虚優(きょう)と言います。
- Re: 【欠片 −絆ー】 ( No.1 )
- 日時: 2013/11/17 14:12
- 名前: 虚優 (ID: Je/H7tvl)
【設定】
雪桜 玲珠 【ゆきざくら れいじゅ】
・中学2年生。
・天性のアホの子。
・物凄く人思いだが、自分の事には無関心。
・サッカー部のマネ。
雪桜 結彩 【ゆきざくら ゆいろ】
・中学3年生。
・玲珠の兄。
・文武両道。
・サッカー部キャプテン。
・穏やかで明るいが、自分の事になると言葉を濁す。
朝日向 太陽 【あさひな たいよう】
・中学2年生。
・玲珠とは幼稚園の頃からの腐れ縁だが、仲良くなったのは中1から。
・文武両道でクラスの人気者。
・サッカー部のエース。
雨竜 慶介 【うりゅう けいすけ】
・中学1年生。
・運動神経だけは最強。
・クラス内では孤立。
・サッカー部内でも孤立してるが、センスは1番良い。
五十鈴 汐莉 【いすず しおり】
・中学1年生。
・頭も良く、クラスメイトからの信頼も厚い。
・慶介とは幼馴染み。
・サッカー部マネ。
- Re: 【欠片 −絆ー】 ( No.2 )
- 日時: 2013/11/17 14:39
- 名前: 虚優 (ID: Je/H7tvl)
ここはとある中学校のサッカー部室。
今日も変わらず、煩さに満ちている。とゆーか、いつも以上に煩い気もする。
「なぁー、今日から1年が正式に入部するっつーのに太ちゃん遅くね?事情知ってる人ー!」
「知らねぇっつーの」
「あ、玲珠が同クラじゃね?」
部員達が思い思いに言ってる中、私はビクンと体を震わした。
(いや、朝日向は今日遅刻したからね?皆忘れてるけど、遅刻したら罰則という素敵な校則があるっていうの)
と内心思いながらも、快く応じるが。
「朝日向は朝、遅刻したでしょ。罰則受けてるの」
「うわ!太ちゃんドンマイ」
再び騒ぎ出す中でキャプテン(兄)である結彩がポツリと呟く。
「え、それってこっち間に合うの?」
一瞬で静まり返る。
そうなのだ。大体、この中学校の罰則はキツイ、厳しい、面倒臭い、という最悪なレベルでして・・。
「無理だね」
うん。だよね。
「マジか・・・」
「ん〜、先生に頼めば明日にも伸ばせたけど、朝日向にそんな頭は無いからね」
「・・・・・・朝日向抜きで進めるか」
「うん。そうしよっか」
まあ、朝日向の事なので抜け出してこっちに来そうなんだけど。
・
・
・
皆、口にはしないけど内心そう思ってるだろうね。
- Re: 【欠片 −絆ー】 ( No.3 )
- 日時: 2013/11/19 18:08
- 名前: 虚優 (ID: Je/H7tvl)
ヤバいWW
今日は1年が正式入部の日だ。
ヤッバいな〜、玲珠怒ってるよな〜。ゆいちゃん先輩・・あ、今日からキャプテンだったな、あっぶね〜。何やかんやで1番怖いの雪桜兄妹何だよね。てか、どしよ。
「間に合わないんだよね、走っても。だからと言って休むとかは嫌だな」
窓から身を乗り出し、見える筈もない部室を見ようとする。
罰則は顧問の先生が明日に延期してくれた。
「遅れて行くのって入り辛いんだよね。俺が入った途端、シーンってなってなるのがさ」
どしよ。
「お〜、朝日向。丁度良い所に」
「矢那先生・・・どしたんですか?」
「いやぁ〜、新入部員さ。ほら、先輩の朝日向だ。んで、こっちは雨竜だ。まだ、粘ってたとはな」
矢那先生の後ろには雨竜と呼ばれた男子がいた。
ニコッと笑ってみるが、無視された。え、ひど。普通に思っちゃったけど。何気に酷いな。雨竜。
「コイツを部室まで連れて行ってくれないか。俺は後から行くからさ」
「え、コイツをですか?」
「コイツじゃないだろ」
「そーですけど」
「じゃ、頼んだぞ〜」
はい?え、ちょ、俺いつOKした?
先生ボケた?
てか、コイツと二人っきりにしないでよ!
「・・・えと、雨竜だっけ?行こっか」
「チッ、あのバカが」
え、聞いてない。
「さっさと行くぞ。お前も」
え、行くの?
「て、え?ちょ、ちょ、俺先輩ですよー」
「知らねぇよ。うんなの」
「ええー」
コイツ、後輩ですよね?
- Re: 【欠片 −絆ー】 ( No.4 )
- 日時: 2013/11/19 19:58
- 名前: 虚優 (ID: Je/H7tvl)
結局、1年生歓迎会は朝日向抜きで始めた。
朝日向居ないとただ、煩いだけなんだよね。居るとまだ安定感はある。2年は朝日向中心が多いからね。3年は俺なんだけど。
「では、毎年恒例の紅白戦をしまーす!」
「イエーイ!」
「メンバー、くじだっけ?」
「違ぇよ、あみだくじだわww」
「え、グッチーじゃねぇの?」
思わず苦笑いをしてしまう。
メンバーの決め方でここまで盛り上がるとは。
1年が余裕で引いている。
ちなみに今年の1年生は6名。その中に俺が小学校6年間所属していたサッカークラブに居た子が3名。他の2名も別のクラブに所属していたらしい。今年の1年最強だな。そして、1名はマネージャー。本当はマネという役割はないのだが、玲珠が凄い嬉しそうなので良いだろう。
にしても。
「つーかさ、朝日向流石に遅くね」
「ああ。俺も思った」
親友の南雲が耳打ちし、窓から外を見る。
2年と1番仲が良い3年は南雲だろう。ペア練はいつも2年と組んでいる。そいや、2年は6(玲珠を含む)名で、3年は7名だから、奇数人数になるのか。
「アイツ、遅刻はあっても休みはしなかったかよな」
「残り2分でも来たからな」
言われてみるとあったな。
つーか、残り2分でも来たのか。
俺だったらサボるな。
「あの・・雪桜先輩」
「ん?あ、えっと・・・」
「五十鈴です。あの、ちょっと忘れ物したみたいで取りに行ってきますので・・すみません」
「あ〜、そっか。なるべく早く戻って来いよ」
「はい。すみません」
・・・・・・忘れ物?
あ、判断ミスった。
後で取りに行かせりゃ良かった。
これからが面白いのに。
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