社会問題小説・評論板
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- 誰か見てる 誰も止めない
- 日時: 2014/01/04 13:01
- 名前: 桜花 (ID: a6i4.RaK)
☆ プ ロ ロ ー グ ☆
ワタシ、平穏な生活を送っていたハズだった・・・。
学校が楽しみで、最高の学園生活にしたかった・・・。
いつからだろう?ワタシの人生が狂ったのは。狂わせられたのは。
あの時は、一生取り戻せない。
誰も、償ってくれない。アイツラがやったことと同じことを送り返したい。
私は、持ってはいけない感情を・・・。
アイツに惜しげもなく持った。
殺したいと思った・・・。殺意を持ったのだ。
どれだけ苦しかったか。同じ思いは誰にもわからない。
誰かが見てる 誰も止めない
☆★登場人物紹介★☆
*三河 理優(ミカワ リユ)
性格・・優しくて、モテる。女子からも男子からも人気。思考の回る少女。テストは、90点以下はとった事もなく、先生からも好かれている。
容姿・・美しい。ブロンドの髪色に、タマゴ型の輪郭。薄紅の唇にクリリと大きな眼。鼻は高い。
*木村 妙(キムラ タエ)
性格・・イジめリーダー。学年女子から恐れられ、男子からも女子からも嫌われている。テストは万年50点以下。
容姿・・ハッキリ言えばブス。顔はひょろひょろ、目は細い。髪は傷みパサパサ。
*鈴木 優楽(スズキ ユウラ)
性格・・男子にモテないようにと、妙に命令されている。妙の取り巻き。理優の心友だったが・・・?
*牧野 早夕里(マキノ サユリ)
性格・・妙と理優のイジめの問題を一番よく見かける少女。理優の心友のひとり。
容姿・・可愛い。理優ホドでないが、結構モテる。信頼できそうな男っぽい雰囲気。
☆★作者のコメント★☆
初めての作品です。とっても下手です。
男子のオリキャラは募集です。
性格&容姿も+して書いてくれると嬉しいです。
女子も「コレを絶対登場させて欲しい」ってモノがあったら、書いてください。
それでは、下手ながらも頑張って書いていきますので、宜しくお願いします。
- Re: 誰か見てる 誰も止めない ( No.1 )
- 日時: 2014/01/04 13:22
- 名前: 桜花 (ID: a6i4.RaK)
第一話、苦しみの予告
私は、心友の優楽と早夕里で学校から帰っていた。
「ねぇねぇ?理優って、人の恨みを買いそうな人格じゃない?ひん曲がった性格のヒトとかさ。」
優楽が突然言った。私は、驚いたが早夕里は、うんうん、と頷いた。
私はこの時、感じ取ったのかもしれない。
2人から、思考がかけ離れた気がした。
すると、後ろから、妙集団が向かって来た。
私は、妙集団からガヤの上がっている会話に耳を傾けた。
「ねえ、理優ってウザいよね。」
すると、私が耳を傾ける必要もなく、私たちに聞こえるように、妙が叫んだ。
ご親切に。私は皮肉に思った。
「苦しみの予告」がこの時私に訪れたのを知る術は無かった。
「なにアイツ、サイテーのヤツねっ。」妙集団がいなくなった時、早夕里が憎たらしく言った。
私は、「取り残されている感」が、振りとれ、早夕里に感謝した。
「うん、私ああいうヤツの恨みを買ったみたい?」あたしが笑っていうと。
早夕里が「あんな奴、ぶちかましちゃえばいいんだよ!」と言った。
優楽は俯いただけだった。
- Re: 誰か見てる 誰も止めない ( No.2 )
- 日時: 2014/01/04 16:00
- 名前: 桜花 (ID: a6i4.RaK)
第2話、疑いと信頼
早夕里は、優楽がなにも言わないのに対し、少し疑いを持って、優楽を品定めするようにチラ見した。
私も、優楽に疑いがないワケなかった。
でも、「うたがい」の感情より、「信頼」の感情が勝ったようだった。心友を疑っても何も得はない・・・。
「どう思う?」早夕里が優楽に優しく声を掛けた。その声には、隠しきれない疑いが見え隠れしていた。
「え?・・・何が?」優楽は思いっきり困惑して聞いた。私にも、また「疑い」の感情が込み上げて来た。
「妙だよ?同クラの。今、聞いてたでしょ・・・?」早夕里は眉を八の字に曲げた。
その声はもはや、疑いを隠していなかった。
「ん、んん??ああ・・・。た、妙さ・・・妙?そうだね・・・?」
意味のわからない、「そうだね」に、早夕里がううっと言った。
妙の付き添いなのでは?という、恐怖がまた産まれた。
こうなってくると、優楽が突然「人に恨みを買われそう」だと、思いついたのにも頷ける。
ひん曲がったというのは、日々の妙への鬱憤(ウップン)かもしれない・・・・。
確かに、最近休み時間も、遊べない日が多かった。そんなことには、気付きたくなかった。
「ねぇ、妙との関係ってあるの?」早夕里がついに切り出した。
「な、な、な、な、無いよ?!?!?!」さすがにもう高校生だ。
ここまで嘘が下手な人はいないだろう。
「図星ジャンカ!みんな、信じてるんだよ?
い、酷いよぉ・・・。ねぇ、優楽。ホントは妙なんか、イヤなんでしょ?
ヤメちゃいなよ!!」
早夕里が言った。
「そうだよ。私の悪口聞いてて、もう、イヤなんじゃないの?だから、悪口たらたらいってたんじゃないの?
私、信じてるよ!早夕里も信じてる!ねぇ、優楽!
アンタには、私と早夕里がいなきゃダメだよね?そういってた!」
私も必死に言った。
「そう・・・。アタシと理優にとっても、優楽はたいせつな存在すぎるんだ?
ずっと、一緒だった。
優楽、絶対、自分の意思じゃないよね?そう、言ってよ!」
優楽は・・・。涙をポロッと流した。
その涙は地面に津たり、小さなシミとなって消えた。
「ごめんねッ!!」優楽はそう叫ぶと、走り去ってしまった・・・。
それからの帰り、早夕里も私も会話が無かった。
この時に、たくさん話しておかなければならなかったのだ。
- Re: 誰か見てる 誰も止めない ( No.3 )
- 日時: 2014/01/05 12:17
- 名前: 桜花 (ID: a6i4.RaK)
第3話、心友やめぴ
次の日の学校は、実に憂鬱だった。
優楽は、私か早夕里が近づくと
「どきり」
として、ササーって、逃げてしまうのだ。
早夕里は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「もうあんな奴、知らないわ」と、言っていながらだが、眼で優楽を追いかけていた。
早夕里は、本気で優楽を心配しているのだ。優楽に腹を立て「どうなってもいい」なんて思っていた私は、自分を恥ずかしく思った。
中休みがやってきた。
今日は、休みに優楽を誘う気になれず、早夕里と静かに過ごした。
優楽は、誘われないことをむしろ気にしていないようだった。
「おかしいよね。」早夕里は言った。「何が?」「わかってるんでしょ?優楽。自分の意思で動いてるんじゃないかなぁ????」早夕里は唸った。
「うん・・・。関わらな得かもしれないね。」私は言った。
優楽がそんなヒトって知らなかった。
妙の支持者だったなんて、知らなかった・・・。
優楽が今、心友を一時停止したって、早夕里がいるから、いい。
そんなふうに思った。
「ねぇ?早夕里。」
「なに??」
「う、裏切らな・・・。裏切らないでね・・・。」私は心配になって言った。
早夕里はニコッとした。「もっちろん!裏切るわけなかろ〜?」
私はそう答えると知っていながらも、心底ホッとした。
優楽のように、うつむいて、走り去ってしまったら?
私はもうひとりだ。
心友がいない。友達が消える。
私の表情を視て、早夕里は付け足した。「絶対。」
「グァッッーーーーーーチャン」とんでもない音がした。
何者かが、教室にあるグランドピアノをブッ倒したのだ。
それは、私たちを引き付けるための、ワナだった。
妙がニヤッと笑い、優楽の背中を押し出した。
優楽は私達の前にきて、ボソッと言った。
「・・・・・やめぴっ」
「はぁ?」私達は聞いた。
優楽の眼が悪ーくなった。
「心友、辞めるっつってんだよ!」
早夕里はクラッとフラついた。
あまりに急激の告白すぎて、状況が飲み込めなかったのだ・・・・。
「えっ・・・?」
これが、私の幸せな高校人生、最後の言葉になった。
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