社会問題小説・評論板
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- この世界は闇だらけ
- 日時: 2014/01/26 08:06
- 名前: キャベツ (ID: H/64igmC)
初めまして。キャベツです。
いじめ系は初めて!な私です。
これからよろしくお願いします。
- Re: この世界は闇だらけ ( No.1 )
- 日時: 2014/01/28 06:55
- 名前: キャベツ (ID: H/64igmC)
+登場人物+
鳥井 稚奈(トリイチナ)高1
親が厳しくて、勉強漬けの日々。別に苦痛はない。
成城グループにいじめられているが、いやだと思わないらしい。
成城 彌生(セイジョウヤヨイ)高1
稚奈をいじめているグループのリーダー。
親が財閥のお金持ち。だが、キャラを作っているだけで、
本当は優しいが、隠している。
prologue
私の取柄は勉強だけ。それ以外に何もない。
でも、それが辛いとか、嫌だとは思わない。
だってそれはこの世界は闇だらけだから。
「稚奈!この前のテストの結果は!?」
「お母さん。心配しなくても、1位だったよ。」
「そう。ならいいの。あなたは絶対1位を落としちゃだめよ。」
私の母は、勉強が第一だ。別に『やめたい。』とも思わない。
母が導いたのは全部正しいからこの道を行くだけ。
だって、一人で生きても闇だらけ。
今は、夕方。カ—カーカー。
陽気なカラスが、オレンジ色の空を飛んでいる。
+次の日+
学校に行くと、いつも通りのクラスのみんなからさけられた。
クスクス。笑っている。そこをギロリ。睨めつける。
こんなことして何が楽しいんだか。私にはわからない。
+教室+
「おはよぉ〜、鳥井さん。」
私をいじめる、グループのリーダー。成城さんが近寄ってきた。
「今日も来たんだぁ。いじめられるの分かってるくせに。」
悪魔のように笑った。が、そんな話を私は思いっきりスルー。
興味ないし。そして、視線を感じた。
振り向くまでもない。いつもの事だ。
こうやってスルーするごとに、成城さんが睨みつけてくるのは。
- Re: この世界は闇だらけ ( No.2 )
- 日時: 2014/04/05 10:29
- 名前: キャベツ (ID: H/64igmC)
私によく聞こえる声で成城さんは言った。
「な〜んで、あの子ってあんなに友達いないのかなぁ。
あ、そっか。暗いからか。取柄は勉強ぐらいだもんね。」
流石にこの言葉にはムカッと来たので、成城さんの所まで歩いて行って
言った。
「そうよ。私には勉強しか取り柄がない。けど、あんただって、財閥のお嬢様ってのしか取り柄はないんじゃいの?」
思いっきり思ったことを言い返した。
「そ・・れは・・・・」
成城さんは口ごもった。そして、さらに私は言った。
「それにわざわざキャラなんて作らなくていいんじゃないの?」
それには、成城さんは動きを停止して、言った。小声で。
「キャラを私は作らなきゃいけないの。それが私なのよ。」
フン。息を荒立てて、教室を出て行った。
なぜキャラを作るのか。私にはまったくわからなかった。
〜家〜
「稚奈!!聞いたわよ!クラスのお嬢様のこと口げんかしたんだって!?」
やっぱり思った通り説教のようだ。いや、説教というより。
虐待
「はい。やりました。」
ドカッ。おなかに強い衝撃を感じる。それは。普通に殴られたから。
「こんなことして、内申が下がったらどうするの!?貴方は私の言うとおりにしてればいいの!」
ドスッドカッ。いろんなところに痛みを感じる。
でも、仕方ないんだ。私の世界は闇だらけだから。
三十分ほど経っただろうか。体中がジンジンして、たまらなかった。
お母さんはいなくて、一人で横たわってたようだ。
体の痛みを我慢せて、自分の部屋へ向かった。
パタン。腕を見るとあざだらけだった。
私は悲しくつぶやいた。
「もう、私はつぶれたロボットだ。」
そういったら、自然と涙があふれてきた。泣きたくなんかないのに。
泣いたら、さらにみじめになるだけなのに。
あぁ、やっぱりこの世界は闇だらけ。
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