社会問題小説・評論板
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- 何故なのですか?
- 日時: 2014/02/03 20:38
- 名前: にゃる@ (ID: KVjZMmLu)
…誰も私を必要としてない。
誰も、誰も……!
お母さんだって、お父さんだって、先生だって……
あんた、だって。
___もう、終わりにしてしまおうか?
***
はじめまして、にゃる@です。
小説を書くのは初めてです!
頑張ります!
- Re: 何故なのですか? ( No.1 )
- 日時: 2014/02/03 22:16
- 名前: にゃる@ (ID: OBZwk3oo)
秋。
寒さが厳しくなる一方、私が所属している、如月中1年B組の面々は、教卓に立つある少女に釘付けになっていた。
「宮沢 紫苑です!よろしくお願いします!」
焦げ茶色のサラサラロングヘアーに、美少女と言っていいほど整った顔。多少小柄だが、細くて、スタイルもいい。
簡単に言うと、クラスで中心に立つタイプ。
皆が紫苑に釘付けになる中、一人窓辺で鳥を眺めていた私、佐倉 澪は、わざとらしくため息をついた。
真っ黒のくせ毛がある髪。顔も平凡。お世辞にも可愛いとは言えない私は、こういう紫苑みたいな人種が嫌いだった。
「では、皆さん宮沢さんと仲良くするように。宮沢さんは……えーっと、佐倉さんの隣が空いてるわね。じゃあ、そこで。ではHRを終わりにします」
何故かって?
それは…
「ねぇねぇ、宮沢さぁーん」
- Re: 何故なのですか? ( No.2 )
- 日時: 2014/02/04 22:28
- 名前: にゃる@ (ID: ZgzIiRON)
気味が悪い笑顔を貼り付け、ねっとりとした声で紫苑に話しかけているのは、学校一のぶりっこ、倉木 絵里香と数人。
「宮沢さんはさぁ〜」
_どこに住んでたの?だとか、_メアド教えてよ!などと、絵里香はしつこくまくしたてた。
一方の紫苑は表情一つ変えずに、
「うん」
とばかり繰り返していたが、私にはわかる。
迷惑してる。多分。顔が少しひきつってるし。
私がそんな紫苑を眺めていると、絵里香がこちらを向いた。
気持ち悪い。
「うわっ、きもぉ〜い」
絵里香は口に手を置いて、気持ち悪い声で言った。
__黙れ、ブス。
私は心の中で呟いた。
「宮沢さんたいへ〜ん!こいつととなりなんてぇ〜」
「??」
別に好きでとなりな訳じゃない。
私が絵里香を睨むと、取り巻きたちが私を囲んだ。
- Re: 何故なのですか? ( No.3 )
- 日時: 2014/02/04 22:31
- 名前: にゃる@ (ID: KVjZMmLu)
今さらですが、登場人物。
佐倉 澪/さくら みお
この話の主人公。
地味で根暗。絵里香たちにいじめられている。
宮沢 紫苑/みやざわ しおん
明るくて可愛い。
澪たちのクラスにきた転校生。
倉木 絵里香/くらき えりか
わがままで嫌われている、クラスの中心人物。
澪をいじめている。
- Re: 何故なのですか? ( No.4 )
- 日時: 2014/02/04 23:24
- 名前: にゃる@ (ID: 07Anwjr8)
ガッシャアーンッ!
大きな音が響いた。
絵里香の取り巻きの一人が、私の机を倒した音。
私は特に驚かなかった。
他のクラスメートも同じ。特に驚く様子もない。
私のクラスでは、これが日常茶飯事だった。
「地味な奴いじめ」
これが、絵里香がしているいじめ。
その名の通り、地味な奴をいじめるだけっていう、陰湿で最低なやり方の事。
今の標的は、私。
前の標的が転校するまで、私はいじめられていなかった。
前の標的の名前…思い出せないな。はぁ。
まぁ、とにかく。そいつがいなくなった今は、私がいじめの標的になっているってわけ。
前の標的のことを恨んでいるか?
まぁ、恨んでいるんだと思う。
私はなぜか、そいつがいじめられていた時の記憶が、所々欠落しているのだった。
まぁその話はいい。
「あんたさぁ〜、生きてる価値あるのぉ?」
絵里香が、私の机に「死ね」と書きながら言った。
取り巻きたちはクスクス笑い、他の奴らは知らんぷり。
紫苑は、口を開けたまま、固まっている。
__こんな世界、
「__ってる」
「はぁ?」
「腐ってる!!」
私は、机の横にかけている鞄をひったくるように取り、教室を飛び出した。
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