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社会問題小説・評論板
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- life
- 日時: 2014/03/15 08:51
- 名前: 藍里 ◆dcuKuYSfmk (ID: IfRkr8gZ)
少女は、死にたかった。
少女は、生きたかった。
これは、どちらも選べなかった、少女の話。
◇目次◇
プロローグ>>1
- Re: life ( No.1 )
- 日時: 2014/03/15 08:59
- 名前: 藍里 ◆dcuKuYSfmk (ID: IfRkr8gZ)
プロローグ
その少女は、生きたかった。
醜く悲しい世界でも、精一杯生きたかった。
その少女は、死にたかった。
醜く悲しい世界だから、今すぐにでも死にたかった。
生きていたかった。
でも、生きることが怖かった。
死にたかった。
でも、死ぬことが怖かった。
だから少女は、傷をつけた。
一本、二本、三本、四本……
それは、癒えることのない、傷でした。
少女は今日も、選べない。
だから少女は、傷をつけた。
- Re: life ( No.2 )
- 日時: 2014/03/15 12:57
- 名前: 藍里 ◆dcuKuYSfmk (ID: IfRkr8gZ)
1話 3月14日
私には、13歳より前の記憶がない。
幼稚園生の頃の記憶も、小学校1年生の頃の記憶も、それより後も。
中学校1年生の頃の記憶は、辛うじてある。
私は何故、忘れてしまうのか。
自分でも、馬鹿げていると思う。
でも、何も思い出せない。
否——思い出したくないのかもしれない。
全て、忘れたいのかもしれない。
でも、1つだけ覚えていることがある。
小学5年生頃のことだ。
私は、1日だけ無視されていたころがあった。
たった1日のことだけど、それはとても苦しかった。
ある日突然無視されて、それはとても辛くて。
どうしようもなく孤独で、それは埋めることができなくて。
辛い、辛い記憶。
その記憶だけが、どうしても消えない。
他の記憶は、いつの間にか消えていったのに。
その記憶だけは、どうしても消えない。
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