社会問題小説・評論板
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- We both hurt each other.
- 日時: 2014/10/16 09:45
- 名前: くう (ID: 7Dg46Prl)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=14405
私達はお互いを傷つけあう。
平凡な日々に溺れる少女も。
『普通』と同じでは勝てないと。
平凡な日々を愛する少女も。
また『日常』を取り戻そうと。
______
初めましての方もそうでない方も。くうと申します。(たまに名前が久留巳になります)
色々あって前の小説はロックさせていただきました。来ていただいたみなさん、申し訳ありませんでした。
小説初心者です。この小説が処女作だったりします。
凄い行き当たりばったりで書いてるので更新がぱたっと止まることがありますが大丈夫です、生きてます。
*〜ルール〜*
・荒らし目的の方はお帰りください。
・アドバイス、コメント大歓迎です。
*〜目次〜*
オリキャラ応募用紙
登場人物紹介
#プロローグ
#1 とある卒業式での話 1
#2 とある円満な家庭での話 1
*〜記念日〜*
参照500突破!
参照1000突破!
*リンクは私の書いてる別の小説です(鬼灯の冷徹知らない人は注意!)
*主人公は香織と優香の二人ですが、作者は何も考えずに小説を書いてるので結構いろんな人が語ります
*一旦オリキャラ募集ストップします
- Re: We both hurt each other. ( No.2 )
- 日時: 2014/04/23 18:44
- 名前: くう (ID: 7Dg46Prl)
*〜characters〜*
・横山 香織 女
年齢:16歳
【主人公。容姿端麗成績優秀、何もかも完璧にこなす。しかしものすごく鈍感。】
・横山 ゆかり 女
年齢:14歳
【香織の妹。香織には劣るが、相当の美人。勘が良い。相談や愚痴は友達ではなく香織にするほど仲が良いが、空気を読みすぎるので姉が困っていたらそっちを優先してしまう。】
・新井 優香 女
年齢:16歳
【主人公。全てにおいて普通で目立たない。周りの評価を異常に気にする。勢いづくと思ってもいないことまで喋ってしまうところがある。】
・木村 絢香 女
年齢:16歳
【クラスのボス。絢香の意見には大体皆従う。その理由は彼女の実家がお金持ちだから。】
・一ノ瀬 和葉 女
年齢:16歳
【お調子者だが、心の中は結構冷めている。世渡り上手。】
・佐野 裕也 男
年齢:16歳
【絢香の彼氏。絢香の家柄目当て。】
・黛 豊 男
年齢:16歳
【香織の彼氏。心配性。】
・松田 梨花 女
年齢:25歳
【3年前から香織の通う学校に勤める。美人。】
・横山 薫 女
年齢:38歳
【香織の母親。夫とは香織が高校に上がる前に離婚した。】
- とある卒業式での話 1 ( No.3 )
- 日時: 2016/11/20 15:40
- 名前: くう (ID: vBQZrbVQ)
午後12時30分。
中学校の卒業式が終わって、半分大人の旧中学三年生たちが写真撮影や寄せ書きをしている。
泣いている人、少し照れたような表情をしている人もいる。
大体2,3人くらいのグループがひしめき合っているその中で、私の周りには異様ともいえる人だかりができていた。
「横山先輩の顔を見れなくなるなんてイヤです!」
「香織、行かないで!!」
「横山の事は忘れないからな……!」
後輩も友達も先生も。
皆が泣いて、手を振ってくれていた。
皆が地元の高校に行く中、私と親友の優香だけが遠く離れた東京に行くことになったのだ。家からだと通学に2時間もかかるから、寮に入ることになっている。
……やっぱり地元にしとけば良かったかな。
皆と握手をしながらそう感じている時。
ずしん、と私の肩に何かが乗っかった。
驚いて振り向くと、
「香織!びっくりした?」
私の前に現れたのは、大好きなお父さんに、お母さん。
…もう、いい年して大人気ない。
家族の加わった輪は、挨拶やら向こうの学校の話やらでますます騒がしくなっていた。
楽しかった。
なんの変哲もない毎日が、楽しくて仕方なかった。
……こんな生活に慣れていたからか、私は学校を辛いものと考えたことは一度もなかった。
バカな私は、高校に入ってもこの日々が続くと思っていた。
栄枯盛衰。
幸せなんて、すぐに打ち砕かれるのに。
- 団欒 ( No.4 )
- 日時: 2014/06/17 22:10
- 名前: くう (ID: HDoKOx/N)
「もうすぐここを離れるのね」
入学式が終わって、久しぶりに家族4人でご飯を食べていた時。
ふとお母さんが放ったその言葉は、考えないようにしていた現実。
ああ、それ言っちゃうんだ。
どんなに喧嘩して家出したいと思っても、いざ家を出るとなるとやっぱり辛くて、苦しくて。
『大切なものは失って初めて気付く』とは良く言ったものだ。
「夏休みには帰ってくるから、そしたら皆でご飯食べようね」
友達にも同じ事言ったっけな、なんて考えながらそう答えた。
ふふ、と笑うお母さんの目はなんだか潤んでいた。
別に今日家を出るわけでもないのに、しんみりしてしまった。
笑ってはいるけど、なんだか無理やりなあの感じ。
この雰囲気、あんまり好きじゃない。
話題を変えようと口を開いたとき、お父さんが独り言のように呟いた。
「辛くなったら、帰ってこい。お父さん達はいつでもお前を待ってるから」
驚いた。
お父さんは寡黙で、あまり感情を表に出すことはなかった。
そのお父さんが、泣いていた。
それにつられたのか、妹のゆかりも泣きだしてしまって、なんだかご飯がしょっぱくなってしまった。
- Re: We both hurt each other. ( No.5 )
- 日時: 2014/10/16 09:41
- 名前: 莉緒 (ID: 7Dg46Prl)
元くうです。ずいぶん遅くなりました。
また更新再開しようと思いますので、皆さん温かい目で見守ってくれたら幸いです。
- とある卒業式での話 2 ( No.6 )
- 日時: 2014/10/16 10:06
- 名前: 莉緒 (ID: 7Dg46Prl)
同じく午後12時30分。
有名人の握手会か、と突っ込みを入れたくなるような香織を取り囲む人だかり。
その横で喋っている私を含んだ3人の地味なグループ。
それが私の定位置。
もちろんそこに、香織は所属しない。
私たちが親友だなんて、一体だれが思うだろう。
私だっていまだに夢じゃないかと思っている。
これでも小学校の時はいつも一緒だった。
でも、体重も身長もテストの点数もどこまでも平均値な私と、何もかもが学年で一番の香織。
そんな、一緒にいる中で感じる些細な「劣等感」には抗えなかった。
…あ、香織の家族だ。
相変わらず家族中円満なことで。
式が終わると同時に家に帰った自分の親とは大違いだ。
グループの子たちに別れを告げて、子の出来が違ければ親の出来まで違うのか。そんなことを考えながら、家路を急いだ。
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