社会問題小説・評論板
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- 私たちの未来・・・
- 日時: 2014/04/30 22:14
- 名前: ルナ (ID: pzcqBRyu)
いじめ、虐待、ひきこもり、孤児・・・
様々な問題を抱える子ども達がひとつになり
自分たちの問題に立ち向かう。
・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・
はじめまして、ルナです。
はじめて小説を投稿させていただきます。
おかしな表現があったり、これ私のと似てる!などございましたら
お手数ではございますがお申しつけください。
- 木下 桜の日常 ( No.1 )
- 日時: 2014/05/02 22:23
- 名前: ルナ (ID: pzcqBRyu)
「きゃはははははは!!」
とある高校の女子トイレに甲高い笑い声が響いた。
私は木下 桜。
私は今いじめられている。
理由はきっとなんかむかつくとか、そんな理由なのだろう。
バシャッ
私は便器から汲み上げられた水をかけられた。
「やっだー!きったなーい!!」
三人のいじめっ子たちの真ん中のツインテの子が言った。
そいつは白鳥 麗香といって、いわゆるお穣様というやつだ。
右隣にいる二つ結び子は鈴木 優奈、
反対側の左隣にいるボブヘアーの子は中村 幸愛だ。
二人ともお穣様の白鳥に逆らえず、嫌々私をいじめている印象だ。
「そのじゃまくさい髪の毛切ってあげるは」
その言葉が耳に届いた瞬間、私の髪がハラハラと床に落ちた。
「−−−っ!!」
私は絶句した。
もう亡くなったお父さんが綺麗だと言ってくれた私の髪。
その日から大切にしていた私の髪。
私の
綺麗な
大切な
髪。
私は白鳥を睨んだ。
「な、何よ…。」
私の殺気に白鳥は一瞬たじろいだ。
許さない、
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
ユルサナイ
私は白鳥を押し倒し、その上に馬乗りになって白鳥の顔を何度も殴りつけた。
「や、やめ…、やめて!」
私はその声で我に返った。
白鳥は財閥の娘。
明日から学校に来れないかも。
生活をすることすらままならなくなるかもしれない。
そんな思考が頭をめぐり、私は女子トイレを飛び出した。
- 木下 桜は助けられる ( No.2 )
- 日時: 2014/05/05 21:40
- 名前: ルナ (ID: pzcqBRyu)
時刻は午前1時、
私は自宅のマンションの屋上に来ていた。
お父さん、
お父さんが綺麗って言ってくれた髪、切られちゃった…。
もう耐えられない。
このまま生活をすることすら危うくなるのなら、
いっそ…。
お母さん、今までありがとう。
お父さん、これから会いに行きます。
私がフェンスを乗り越え、屋上から飛び降りようとした、
その時…
バンっ
突然屋上の扉が開いた。
出てきたのは、茶髪の女の子だった。
「なにしてるの!早くこっちに来て!!」
女の子はそう言った。
「何かあったの?私たちがちゃんと聞いて、受け止めてあげる。」
女の子がほほ笑みながらそう続けると、自然と涙が出た。
「あ、何で…?止まらない。」
私がそう言って目を押さえていると、女の子は優しく微笑んで
「さあ、おいで。」
と言った。
私は慎重にフェンスを乗り越え、女の子のもとへ近寄った。
女の子は何も言わず、ただ私を抱きしめてくれた。
「う、うあああああああああ!!」
その優しさが嬉しくて、私は泣き叫んだ。
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