社会問題小説・評論板

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新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜
日時: 2014/08/03 14:12
名前: ×× (ID: 2mcH.5bJ)

新しくなりました。

文句等は一切受け付けません。

Re: 新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜 ( No.3 )
日時: 2014/08/06 14:48
名前: ×× (ID: sLRBYAgN)

-3-

「ここが、キミの家だ。」

豪華。

豪華。

僕の家と比べ物にならない。

優しい家族。

僕、初めて幸せになりそう。

でも、そこが間違いだった。

「裕、これ、食べる?」

「いただいてもいいのでしょうか・・・。」

「はい」

優しいお姉ちゃん。

僕の、初めての家族。

幸せ、幸せ。

幸せっていいな。

なのに、何故。

僕は、こういう人間なのだろうか。

柊さん、赤マフラー。

僕に正しい判断を教えてくれ。

僕に正しい判断を・・・。

Re: 新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜 ( No.4 )
日時: 2014/08/07 13:56
名前: ×× (ID: sLRBYAgN)

-4-

いつからだろう。

おかしいと思ったのは。

苦痛が感じたのは。

それは真夜中だった。

「ねー、お父様。私、裕が嫌いだわ。」

「私もー」

「私たちよりいい面して・・・。いじめたい」

「かわいい愛娘が言うのなら、そうしよう」

「いじめるの!?」

「返すのは悪いだろう?家族のフリをしていじめるんだ。」

「ふふ、何せ施設にいた子だもの。」

「捨てられたー子だからね??」

捨てられた。

僕は、何で聞いてしまったのだろう。

僕は、何でここに来たのだろう。

痛い。

幸せ・・・

それは僕にとって一番いやなもの。

幸せ・・・

それは僕が絶対になれないもの。

幸せ・・・

それは許せない。

正しい判断。

僕は正しい人間。

今こそ、正しい判断をしよう、下そう。

Re: 新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜 ( No.5 )
日時: 2014/08/08 13:20
名前: ×× (ID: sLRBYAgN)

-5-

本当に、いじめがあるのだろうか。

家族のいじめがあるだろうか。

僕はきっと悪い夢を見ていたのかも知れない。

「おはよう、裕。」

「おはようございます。」

よかった。

いじめなんてない。

僕はほっと思って、席に着こうとした。

でも・・・

「!」

痛い。

急いで立ち上がって、痛みが感じるほうに手を触れてみると、もう数ヶ月は見ていないだろう、血だった。

そして、何かをゆっくりと抜く。

・・・針。

くすくすと笑う義母、義姉たち。

あれは、夢じゃなかった・・・

Re: 新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜 ( No.6 )
日時: 2014/08/09 12:16
名前: ×× (ID: sLRBYAgN)

-6-

あれからも、いじめは続いた。

ご飯に虫。

優しいと思っていたのに。

「裕、学校へ行っておいで」

「行ってきます・・・」

怖い。

僕の一番いやな場所。

どうか、いじめられないように。

今日も、お願いする、赤マフラー。

僕の柊さん。

「転校生がいます。入ってきてください」

始まった。

「秋元、裕です」

Re: 新:僕が正しい、赤マフラー〜仕返し憎しみ〜 ( No.7 )
日時: 2014/08/10 12:03
名前: ×× (ID: sLRBYAgN)

-7-

「裕ー!」

学校ってこんなに楽しいものだったけ?

楽しい。

「遊ぼうぜ!」

「うん。」

ああ、楽しい。

僕は何故こんなに楽しいんだろう。

痛くもない、いじめもない。

幸せ・・・。

「裕が気持ち悪い。」

「だって、ずっとニコニコだし。」

「おとうさまー」

気にするな。

赤マフラー、柊さん。


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