社会問題小説・評論板

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【相談】最後之声-ラストノイズ-【OK】
日時: 2014/08/14 14:02
名前: クレア(元イズア) (ID: vokSX8GR)

いじめられている人たち、または悩みがある人たちへ。
悩みならいつでも聞きます。辛いならあたってくれて大丈夫です。


-これは、とある少女のお話-

私を苦しめる苦しみもそいつらの存在も、私を泣かせた奴らなんて消えてしまえばいい。
女王様的存在?皆のアイドル?超お嬢様?
知ったことか。女王様でもアイドルでもお嬢様でも、ちやほやされて権力握ってるのなら。


そんなの、ただのチート。


逆らえないのは、苦しむのは、そんな奴らがいるから。
私がいじめられるのも、世界中でいじめがあるのも、チートだったり自己中な奴らがいるからだって。
ねぇ、何でみんな気づかないの?






私の声は、「助けて」という信号は目の前にあるんだよ。
世界中のいじめっ子たちの涙も声も救いを求める信号も、存在も。
見て見ぬフリなんてしないで。



お願い。助けて欲しいの。
手を差し伸べてよ。私はここにいるよ。






『誰……か……』

Re: 【相談】最後之声-ラストノイズ-【OK】 ( No.1 )
日時: 2014/08/14 14:28
名前: クレア(元イズア) (ID: vokSX8GR)

【プロローグ】

「ジ・エンド」
「え?なぁに?」

私の声は聞こえないでしょう?
私の信号なんて握りつぶして、蹴散らして、見下して、嘲笑って。
もう慣れてるの。もう期待もしないの。

「ねぇ、綾?あんたがいじめられるのは当然でしょう?当たり前の日常でしょ?」
「……違う。そんなの違うよ」
「まだ言うの?相変わらず頭が回らないわね」

蹴る。叩く。踏む。
好きなだけどうぞ、私は気にならないから。
こんな暴行をし続ければ、人間だって耐えられない。
いずれは、同い年の力であっても、人間の『息の根』は止まるのだから。

「あんた達は、あたしが死ななきゃ気がすまない」
「それから?」
「だからあたしがこうならなきゃダメ。あんたのような奴がいるせいで皆がいじめられるの」
「それからぁ?」
「きっと皆、あんたたちみたいな自己中バカが犠牲になればいいと思ってる」

その瞬間、思いっきり暴行を加えられる。

「自己中馬鹿はあんたでしょ?被害妄想もいい加減にしないとね?」

手に持った針の先は、私の赤色で染まっている。
一箇所に刺される針の痛みなんて感じない。


「綾〜、あたし言いたくないんだよ〜?わかってくれるよね」
「……あたしが間違ってたね」
「そーよ」


慣れてるからスッと立ち上がれる。立ち上がると、あたしは自分の机から大事なペンダントを取り出し、筆箱と紙を持って屋上へ向かった。
紙は、いじめられてから、もしもの時のために書いた遺書的なもの。
すれ違い際に見た顔は、恐怖の青ざめた顔。
あたしの最期を察してくれたんだ。


「今までありがとう。皆が大好きでした」


読み上げて、ペンダントをつけると、大事な靴をその場に起き、紙を置き筆箱をその上に置く。

ああ、今日は天気がいいな。
死ぬ時ってどんな感じだろう?
思い出が頭の中で流れると聞いたけど。
私は嫌な思いでしかないな。涙が紙を濡らす。
あいつらが……美穂達が来た。

「本当に大好きだったよ」

私の最後の声は聞こえたかな。
後ろから、頭が最初に怪我するように飛び降りる。
涙が青色の空で舞う。


慣れてる。こんな感覚。
いつも家で練習してたっけ。


ペンダントを握り締め、意識が遠のくのを待った。

Re: 【相談】最後之声-ラストノイズ-【OK】 ( No.2 )
日時: 2014/08/15 19:41
名前: クレア(元イズア) (ID: vokSX8GR)

煩い目覚まし時計を止める。
憂鬱な朝、行きたくない自分の通う学校。
ベッドから下がる水色の薄いカーテンを開け、置いてある制服に着替える。

「行きたくないなぁ」

私、十六夜 綾の通う学校は、超名門の学園。
でもそれはただの表向き。本当は学園でも嫌われ者の『星野 灯(ほしの あかり)』の【いじめゲーム】が原因で、凄く残酷な学園だ。
でも、私がそれをカバーしなきゃいけない。
私の両親が大金持ち同士、私はその実の娘で、学園も父が買ってるようなもの。私は学園のリーダーとして生きていかなきゃならない。
だから、私は学園をいいように仕立てるのが当たり前……。
着替え終わり、畳んだネグリジェを片手にベルを鳴らす。

「おはようございます、綾御嬢様。朝食の準備は整っております」

私の専属メイドであり、メイド長でもある如月 望結(きさらぎ みゆ)が部屋の扉を開ける。

「望結、これお願い。それとお父様はまだいらっしゃる?」
「かしこまりました。お父様はまだお部屋で書類に目を通しております」
「ありがとう」

ネグリジェを渡し、右の通路を曲がって大きな茶色の扉の前に立ち、ノックをする。

「入っていいよ」
「失礼します」

重い扉を開け、父の前に歩み出る。
父はすぐさま顔を上げた。

「綾か。珍しいね。どうかした?」

相変わらず柔らかな口調で優しい私の父、十六夜 和馬。
大手会社の若会長だ。

「私、学園のリーダーとして学校の評価を上げるのは向いてないと思うの。まだ15歳だし…」
「そうか……じゃあしばらく学校のリーダーを休んでいいよ。お疲れ様」

私は一礼して部屋から出た。


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