社会問題小説・評論板

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ひとり、記憶、孤独 【参照20000越え記念小説】
日時: 2014/10/05 16:39
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36506

何時の間に。


わたしは、わたしだけが止まっていたんだろう?

気付いたら わたしは 何処へも 行けなくなっていた。


笑うことも無い、微笑むことも無い、ただただ、千羽鶴を折り続けるだけ。

ただ、悲しかった。

ただただ、寂しかった。

どうしても、心が折れたままだった。


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 コメディ・ライト小説「私が記憶をなくした日」
と同作者の、連携小説です。
 
 この小説は、「私が記憶をなくした日」を
読んでいなくても読めるものです。

 この小説は、「私が記憶をなくした日」の
参照が累計20000(2014.10/1時点)を超えた
ことにより作成された小説です。

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作者挨拶・要旨>>1


第一章 ・孤独・

プロローグ>>3
登場人物>>2

Re: ひとり、記憶、孤独 【参照2万越え記念】 ( No.2 )
日時: 2014/10/08 19:55
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第一章・孤独・

登場人物


竜胆 葵 rinndo aoi

名だけは高校一年生の女



竜胆 沙奈 rinndo sana
四年前に自殺した、二年年上の葵の姉

竜胆 蓮  rinndo renn
両親のお気に入りだった、二つ上の葵の兄

竜胆 愛  rinndo ai
不思議なオカルト大好き少女。一つ上の葵の姉

竜胆 力  rinndo riki
可愛らしい笑顔が魅力な物分りの良い幼稚園児。


此花 蓮 konohana ren
墓参中に葵が出会った、一少年

Re: ひとり、記憶、孤独 【参照20000越え記念小説】 ( No.3 )
日時: 2014/10/05 16:46
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

プロローグ

「…知ってる?」
「うん。竜胆の両親、事故で死んだんだってな」

「ちょ!そんな大声で言わないの。」

気付くと、クラス中のうわさになっていた。
私の両親は、無様な死に方だ、と娘の自分でも思ってしまった。

自分から、真夜中、家のすぐそばにある海へ、車で突っ込んでいき、二人溺れて死亡。

挙句の果てに、↑に登って行ったのだ。
ニュースで不謹慎な事件 と名付けられやっているから、知っているのは当たり前、でもあろうか。


だが、ひそひそと、気づかれないように話すフリを装っている、彼らは、人の不幸を楽しみたいだけだとしか思えなかった。


(そんなに人の不幸を楽しみたいのか)

嫌な気持ちにしかならない。


この世から コイツらが一瞬で消えればいいのに。

Re: ひとり、記憶、孤独 【参照20000越え記念小説】 ( No.4 )
日時: 2014/10/05 17:04
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第一話


「じゃあ、葵。朝食、作っといたから。食べとくんだよ。私は学校行くからね。留守番、頼むよ。クソ両親が居ないんだからね?!」
「…」
わたしは無言でうなずいた。

わたしは小学六年生だ。
姉の沙奈は、中学二年生。

いつも元気で人に気配りをできるのがとても良いところだし、まるでわたしを元気づけるみたいにしてくれるのに、ちょうど良い距離感、自慢の姉だ。

姉が居なくなると、わたしはごそっと、一階に降りたち、テレビを見ながら、姉が置いていったサンドウィッチを食べた。

「いやあ、不思議な事件ですねえ」
その時、テレビの向こう側では、人気アナウンサーや、色々な専門家たちが、意見を言い合っていた。

「そうですね。何を思ったんでしょうかね」
と笑う人もいた。

「——・・・」

テレビ画面右上には、ナゼ?自ら海へ突っ込む夫婦 と書かれていた。
その後、画面は移り変った。

(隣の、隣の、そのまた隣の梨花ちゃんの家のおばさんだ)
画面に映ったのは、妙に物静かな、メガネをかけたおばさん。
一応、わたしの知り合いだった。

「…え、いや、その、そういうコトをする人には見えなかったんですけどねえ…。ビックリしました。そうですそう。元気で、明るくて。娘さんも可愛かったんですけどね」
言葉を選びながらおばさんはしゃべっていた。

突き付けられたマイクと、カメラのフラッシュ。
(どうせどこのチャンネルでも同じような内容のテレビだろう)

私はそう思った。

「あ…」
その時、家のインターフォンが鳴った。

ちらっと、外をのぞき穴から見てみると、たくさんの報道陣が集まっており、姉の沙奈が全く、家から出られない様子になっていた。

(今日も…)

Re: ひとり、記憶、孤独 【参照20000越え記念小説】 ( No.5 )
日時: 2014/10/08 19:51
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

家の前では、時間がたつたびに増えていく メディアが現れている。

中には、わざわざ家に向かって 暴言を吐きに来たり、野次馬根性丸出しの人が 面白半分でやってきたり

放火をしてくる人もいたが、それらは警察に止められた。
マスコミや新聞社などは 自分の売り上げをあげるため必死だ。

海に溺れ死んだ 両親。
取り残された 娘らきょうだい四人。

他人から見たら、面白いと思うのか?
本当にそんなことが起きたのに。


——・・・まあ もっとも、あの二人は産むだけ産んどいて、自分の子供を育てる気はなおさらなかったってわけだ。


(自分勝手)


あの両親は、自分を 孤児として扱い、孤児園に居れるように頼みに言ったこともあったという。

(・・・もうっ。)

そんな時、兄が帰宅してきた。
まだ朝っぱらだが、学校に行く前に、一旦新聞配達をしているのだ。
兄は、姉より二つ下で、わたしより二つ上だ。

唯一、両親が大切にしていた兄だけは、親の愛情をしっかり受けており、頭もいい。

一番下の末っ子はまだ幼稚園児、わたしの一つ上の姉さんもいる

兄は、ドア前で立往生している、沙奈を連れて、庭に出、さっと隣の駐車場に身を乗り出して、一目散に掛けていった。

庭におり、家を取り囲んでいたマスコミは 必死で追いかける。




—————————お父さん、お母さん…?


わたしはなぜか 二人が、亡き者になったことを知っても 別に何とも思わなかった。
寧ろせいせいしてたのかな。

Re: ひとり、記憶、孤独 【参照20000越え記念小説】 ( No.6 )
日時: 2014/10/26 10:47
名前: 祈花 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

お久しぶりになります。

作者プロフィール登録しました。


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