社会問題小説・評論板

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がっこうってコワイトコ(実話)
日時: 2014/11/29 23:54
名前: モモ (ID: KXQB7i/G)

実話です。
登場人物

佐藤奈々(さとうなな)
いじめられっ子。原因はいじめグループの子が好きな先輩と
仲良くしすぎたから。
近見彩奈(ちかみあやな)
いじめグループ。元々は奈々と心友だった。
藤本火藍(ふじもとからん)
いじめグループのリーダー。好きな先輩を取られた(?)
張本人。でも、先輩が好きとは言ってない。雰囲気で読み取れ!
との事。
兼村聖樹(かねむらみさき)
いじめグループ。彩奈と仲が良くいじめグループに入った。
古本拓良(ふるもとたくら)
火藍が好きな先輩。拓良は気付いていない。
芳川紘(よしかわひろ)
唯一奈々がいじめられているのを知っている。拓良と同級生。
奈々とは帰り道が同じ。

続けていきます

Re: がっこうってコワイトコ(実話) ( No.1 )
日時: 2014/11/17 21:42
名前: モモ (ID: O7xH2wYh)

タスケテ
オネガイ
ダレカスクイダシテ
コンナコワイトコカラ

-1-
「ハァハァハァ……。っつ」
まただ。またあの夢だ。1人暗闇の中歩いている。誰も助けてくれない。
辛い1日が始まる。
前までは楽しかった。早く学校に行きたかった。今は…朝起きると腹痛が
酷い。もう、行きたくない。でも行かなきゃ親にバレる。そんな毎日だ。

-過去-
「おっはよ〜‼︎」教室の扉を開ける。皆集まって来る。一気に人の輪が出来た。
自分でも分かる位、クラスの中心に居た。居場所があった。
「奈々ちゃんおはよう!」「おはよう、あやちゃん」「私の事忘れないでよ〜」
「わかってるって。火藍もおはよっ」特に仲の良い彩奈、火藍とは良く話をする。
「ねぇねぇ……あのさ。私好きな人が出来ちゃった!」其れは唐突だった。そして地獄の毎日の引き金だった。
「嘘っ!だれだれ⁈火藍〜教えてよ!」「そうだよ!」楽しかった。心から祝福したかった。「恥ずかしくて言えないし!多分分かりやすいからすぐわかるよう」「えー何だよ〜」そんなたわいもない話をしていた。其れから……余り日は浅く無かったと思う。1週間後か?其れとも1ヶ月後位だったかな?其れももう忘れた。とにかくそれは唐突に訪れた。
「おっはよ〜」いつもと変わらぬ調子で挨拶。「おはよう!」と、返事が返ってくる筈なのに其れが無い。その代わり火藍の机の周りに人集りが出来ている。
「火藍ちゃん…大丈夫?」「な、泣かないでよ〜」「てゆーかサイテー!ありえんし!」何があったんだろう?そんな程度だった。
「どしたの?なんかあった?」私が話掛けると皆、さぁーとっ居なくなる。本当にさぁーっという効果音が適している。「?」なんでだろ?まぁいいや。タイミングが悪かったのかな?そんなノーテンキな事を考えてた。
「あやちゃん。なんかあったの?」「えっ?あー…」「?」「あや!こっち来なよ!」「う、うん」彩奈は私を振り切って別の子の方へ行った。その時、私は分かった。自分、何かやってしまったんだ。分からないけどなにかを。
「奈々。あんたサイテーだね。火藍の好きな先輩知ってて仲良くしてたんだね!」私は混乱した。好きな先輩?そんなの教えて貰ってないし…
それでも皆私を責め続ける。
「どーゆーこと?好きな先輩?そんなの教えて貰ってないし!」
「私は…言ったよ……。古本拓良先輩が好きだって!」
えっ…………火藍は確か…『分かりやすいからすぐわかるよう』って言っただけのハズ。其れなのに何故そんな嘘を?
これを筆頭に私へのいじめが始まった?

Re: がっこうってコワイトコ(実話) ( No.2 )
日時: 2014/11/21 13:02
名前: モモ (ID: 7dCZkirZ)

初めはいじめだって思わなかった。多分皆一時の感情だと思ってた。始まったなんて思いたく無かった。でも…いやというほどいじめられているってわかる。
その日から私はみんなにシカトされるようになる。
「ねぇ、ごめん……。もう仲良くしないから!」
「………」
「お願い!許しt「彩奈ぁ?一緒にトイレ行こう?」
「うん」
私がいくら謝っても許して貰えなかった。
だんだんいじめはエスカレートしてく。しかし先生は気づかない。
それはそうだ。『先生にばれてはいけない』が鉄則なのだから。元々、何かをする時は先生にばれてはいけないがルールだった。だから多分今回も
皆ゲーム感覚なんだ。火藍に同情したからじゃない。私が嫌いなわけでもない。
ただのゲーム。そんな感覚だ。
いじめは凄く頭をひねって考えてある。こんなことする位なら勉強しろよってくらいに。それが余計怖い。
上靴に落書きだって、靴の裏か、中側。ノートを破るのでもご丁寧に一枚ずつ、でも大切な所。お弁当を食べる時は机を少し離して食べる。ほんの些細な事。
それが積み重なる。かなりのストレスだ。私はいつしか性格がガラリと変わり、暗くなっていった。親は元々私には関心がないから性格が変わろうが関係無いし分からない。そんな中、初めて殴られた。初めて友達から受けた暴力。
体育館倉庫。まぁ、在り来たりな場所。
「邪魔!」って言われて思いっきり背中を押された。幸い怪我は擦り傷程度だったけど…。其れから益々エスカレート。特に火藍、彩奈、聖樹の3人からは
倍のいじめを受けた。

Re: がっこうってコワイトコ(実話) ( No.3 )
日時: 2014/12/04 23:13
名前: モモ (ID: gK3tU2qa)

朝学校に行くと大体引き出しの中に落書き用紙が入っている。
『死ね』『早く学校やめろ』『裏切り者』『サイテー』などなど…
そんな紙切れごときでって思う人もいるよ?そりゃーね。でも、今の精神状態では救いようのない感覚に陥った。必死に涙を押し堪えて、嗚咽を飲み込み
トイレへ駆け込む。殆ど誰も使わない、体育館の横のトイレ。私は毎朝そこで
涙を流した。
「っく……ヒック、ヒック。う、ぅぅぅ…」其れで終われば良かったのに…。
ある日の事。いつものようにトイレで泣いていると、人が入って来た。足音からして3人。私は嫌な事しか思い浮かばなかった。そして大体それは当たるのだ。「本当にこんなとこにいるの?」「まーまー、火藍落ち着いて?見たんでしょ?
彩奈?」「そ。泣きそうになりながら、ね。笑いこらえんの必死だったわ〜w」
「もしもーし。奈々ぁ?いるんでしょ?出てきなよ〜。遊ぼうよ?」
「あ!彼処だけ鍵が閉まってんですけどーwバレバレw」「早く、早く!」
足音が段々近づいて来る。確かに鍵を掛けてはいるが、上から水を流されたりしたら堪ったもんじゃない。
ギギィ
私はでた。と、同時に3人のバカにした様な笑い声がきこえた。
「目真っ赤!」「どんだけ泣いてたの〜?」「あんな紙切れで」
「な、何?」
私は思い切って聞いた。延々と悪口を聞かされるよりはマシだ。
「あのさー、私ね、今日親に叱られたんだよね!アンタの所為で」「え?」
私は何とも間抜けな声を出した。
「私の所為って?」「火藍はさぁ、アンタに好きな人取られたわけじゃん?」
「取ってないってば!」そんな叫び声はシカト。聖樹が彩奈に続く。
「そんでむしゃくしゃして、ベンキョーに集中出来なくて塾の成績下がったの!」「だから」
ドンッ
「痛っ」私は彩奈に押され、トイレの床に転げた。起き上がろうとしたお腹を
火藍が踏む。
「アンタに仕返ししようと思って」「抵抗しないでね?」
「やめって!」そんな抵抗も虚しく3人に好きにやられた。
「ほら!アンタもベンキョー出来なくしてあげる!」聖樹はそう言うと私の
手を踏んだ。「痛い痛い‼︎」「ウルさっ。あ、此れから声だしたらお仕置きね?」「っ…」「ほら!声出しちゃう?」次は横腹。
「痛いでしょ?声出しなよ〜」髪の毛を引っ張られる。そんな暴力を
10分間。流石に飽きたのか、3人は止めた。
「はい、終了!よくできましたぁー」「次は何しようかな?」
「それと、此れから毎日ここで遊ぼうね?」
私の朝の一時は無くなった。


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