PR
社会問題小説・評論板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 転校生の私とあいつ
- 日時: 2015/01/25 16:50
- 名前: 玄米 (ID: kBbtVK7w)
「天等院亜珠奈です。よろしくお願いします。」
そう言い、私は優雅に着席する。
視線は私に集中する。
私は天等院家のお嬢様。この国ではトップクラスに入る。
そんな私に無礼をきたす者は絶対に許されない。
そして転校してから数日後。
「はいここ天等院さん、答えてみて。」
「○○です。」
私は数学の教師から与えられた問題を簡単に答える。当然のことだ。私はなにもかも、勉強もマナーも、スポーツも完璧でいる。
「流石、天等院さん。正解よ。」
大袈裟に盛大な拍手が生まれ、
『流石!』と誉め称えられる。
「いや〜、さぁっすが、亜珠奈様。私は少し悩んでしまいましたわ」
「凄いですね、亜珠奈様。流石です。今日も素敵ですねぇ」
後ろから声が聞こえた。この声は私の取り巻き、白帋優華と優華の双子の妹、白帋初華だ。
- Re: 転校生の私とあいつ ( No.1 )
- 日時: 2015/01/25 17:05
- 名前: 玄米 (ID: kBbtVK7w)
「ふふ、当然のことよ。」
と言い私は前に向き直る。
「さ、これで今日の授業は終わりです。」
と、授業は終了した。
私はトイレに行こうと席をたつ。すると、ドンッと左肩に鈍い衝撃が走り床に転ぶ。
「きゃっ…!?」
私は短い悲鳴を上げ、視線が私に集中する。
「あッ…ご、ごめんなさい…!!」
か細い声が響く。見ると、坂森由理がいた。確か、この中学でモテモテといわれる生徒だ。
「ホント…ッごめんなさい……!」
涙目になり、懇願してくる。まぁ、中学でモテモテ、といえる顔だ。まぁ、私に及ばないが。
「…..サイッテー」
教室の隅から怒りに震える声が聞こえる。
Page:1
PR