社会問題小説・評論板
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- 禁断の恋
- 日時: 2015/02/20 18:23
- 名前: にんげん。 (ID: lBcGKEKB)
注意
・残念な文章力
・GL
・意味不なオリジナル設定
・ちょっとグロいかも
それでもいい方は進んでね。
- Re: 禁断の恋 ( No.1 )
- 日時: 2015/02/20 20:07
- 名前: にんげん。 (ID: lBcGKEKB)
登場人物
茜崎悠里
とある私立高校の二年生。
度重なるいじめと肉親の裏切りにより、長い間心を閉ざしていた。
この地方では珍しい銀髪を結んでる。
色素などの関係で目が赤い。
江ノ本蘭
悠里と同じ高校の二年生。
見た目とは裏腹に男臭く、先輩からも畏れられている。
赤い髪を短く切っている。
- Re: 禁断の恋 ( No.2 )
- 日時: 2015/02/21 08:36
- 名前: にんげん。 (ID: lBcGKEKB)
「ヤバイ!江ノ本様がご乱心だ!!」
「殺されるぞ!!」
クラスの男子達は、私が少し机を蹴ったくらいでビクビク怯えている。
「なんだテメエら。そのでかい身体は見せ掛けか?」
脅すつもりで私はそう言い、男子の固まりに詰め寄る。
そして、もっとも身体がでかい男子を教室の隅に放り投げた。
思ったより飛ばず、教室の真ん中くらいに落っこちた。
いつもならベランダの辺りまで転がっていくのだが、いつもはチビだからかもな。
この日は午後の授業をサボり、トイレに隠っていた。
なんだかんだでここが一番落ち着く。教室には馬鹿人間しかいないから落ち着いて居眠りもできない。
…五時限目が終わったくらいの事だった。
トイレに複数の女子が入ってきた。が、目的はトイレではなかったようだった。
「今日もいたぶってあげるからね!覚悟しなさいよ悠里」
「…嫌だ…いや、」
「何?ウチの言うことが聞けないって?」
その直後に殴るときのような鈍い音。
…この学校は本当に治安が乱れている。
生まれつきの髪の色や目の色、さらには生まれた家で差別するような生徒が多く、理事長もそれを黙認している。
私の髪も赤く、入学当初は酷いリンチに遭ったが、ソイツらに倍くらいにして返したら、すっかりガキ大将のようになってしまった。
三年生や同級生、さらには一年生や教師にも怪我をさせて何度か停学になったこともある。
…悠里。多分同じクラスの茜崎だ。
クラスメートの名前を覚えるのも面倒なのだが、茜崎の名前は何故か覚えていた。
銀髪の長い髪を一つに結んでいる女子だ。授業の発言の時以外、話しているところは見たことがない。大抵休み時間は読書をしている。
私は勢い良くトイレのドアを開けた。
いじめグループの女子の頭にクリーンヒットしたらしく、ソイツは蹲った。
「えっちょっ!?蘭ちゃんいつからいたの!?」
「昼休み。それより、ソイツ解放してやりな」
蘭ちゃん蘭様、とチヤホヤしてくる女子が嫌いで堪らなかった。
私が命令すると、女子共はみんな悠里から離れていった。
- Re: 禁断の恋 ( No.3 )
- 日時: 2015/02/25 18:53
- 名前: にんげん。 (ID: lBcGKEKB)
「テメエも面倒な奴に巻き込まれたもんだ。大丈夫か?」
私は江ノ本さんに手を差し出された。
反射的にその手を掴むと、かなり強い力で引っ張られた。
「え…あ、えっとその…ありがとう」
「…別に」
江ノ本さんはいつもクラスで目立っていた。
と言うよりは、皆江ノ本さんを畏敬しているというか…
どん臭い雰囲気で虐められていた私は、マトモに男子と喧嘩できる彼女を羨ましく思っていた。
「…あの、さ」
「あ?」
「なんで…さっき、私を助けてくれたの?」
「…」
江ノ本さんの表情は一気に暗くなった。
何か聞いてはいけないことを聞いてしまったかもしれない。
「…人を助けるのに、理由なんて要らないだろ…ってことにしておいてくれ」
その後は、特に何も無く、無事に家に辿り着いた。
家には、父も母もいなかった。
…これがデフォルトだ。
父は、私が幼稚園の時にはもういなかった。
事故で死んだのだ。しかも、妾の後を追って自分から赤信号に飛び込んだのだという。
母は、父が浮気していたということを事故死したときに知り、狂って死んだ。
馬鹿だな、と正直思った。
自殺するくらいなら愛人など作らなければよかったのに。
狂うくらいなら早く離婚すればよかったのに。
それくらいにしか思わなかった。自分の中では両親など他人に等しい存在だった。
その後親戚の家に行ったが、住んでいた親戚は皆夜逃げした。
細胞の突然変異で銀髪で生まれた私から逃げるように。
今も親戚の行方は知れていない。
もしかしたら、飯を食べていく為に始めた暗殺業で殺してしまったかもしれないな。フフッ。
ピンポーン。
また暗殺依頼だろうか。
私の腕はかなりのものだったらしく、しょっちゅう依頼が来る。
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