社会問題小説・評論板

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異性愛者と同性愛者の立場が逆だったら。
日時: 2015/04/05 22:08
名前: 杏猫 (ID: abPfWlRE)

つい先日、渋谷区で同性パートナーシップ条例の施行が決まりました。

『同性愛者に偏見はないけれど、テレビでしか見たことがないし、身近に感じない』『LGBTって何?』


LGBT〈L:レズビアン G:ゲイ B:バイセクシャル T:トランスジェンダー〉をはじめとするクィアの方々にとってのあるあるを、多数派と少数派が逆転した世界だとどうなるのかを表現してみたいと思い、ここに辿り着きました。

本当は見えていないだけ、知らないだけで、実は身近にいることに気が付いてもらいたい。事実、2012年に電通総研が行ったLGBTに関する調査によると、日本人の20人に1人はLGBTだというデータが出ています。

あくまで自然に、現実世界と違うのは多数派と少数派の立場だけでそれ以外はできるだけ多くの人に身近に感じてもらえるような文章を目標にしたいです。

初めての試みなのでどうなるかわかりませんが、マイペースに続けていきたいと思います。
気軽にコメントや感想をください。よろしくお願いします(__)

Re: 逆転世界〜同性愛⇔異性愛〜 ( No.1 )
日時: 2015/04/05 16:43
名前: 杏猫 ◆eoq5sltS4I (ID: jX/c7tjl)  

トリップつけ忘れてました。スレ主です。

Re: 逆転世界〜同性愛⇔異性愛〜 ( No.2 )
日時: 2015/04/05 17:18
名前: 杏猫 ◆eoq5sltS4I (ID: jX/c7tjl)  

『なあ、優太ゆうたは俺のこと好き?』

—————人生で初めての告白だった。大切な人に真っ直ぐ好意を向けられて嬉しくないわけがない。
だけど、僕はみんなと違って異性が好きなんだ。同性を恋愛対象として見たことなんて一度もないんだよ。

「ごめん。僕は君のことを恋愛対象として見たことがないから、付き合えない。」

僕は、自分が異性愛者であることをカミングアウトする勇気などなかった。
それに、こんな自分のことを好きでいてくれる翔を傷つけたくなかった。だから僕は敢えて彼を突き放そうとした。なのに…

『むー。俺は、お前が俺と付き合いたいかどうかじゃなくて、俺のことが好きかって聞いてんだぜ?』

「だから、恋愛対象じゃないって」

『なら、友だちとしてなら好きってこと?』

「それは…そりゃ、友だちとしてなら……」

『よっしゃあ!じゃあ付き合ってくれ!!』

「だから、それとこれじゃ話が違うって!」

やばいやばい。嫌いじゃないなら付き合ってみればってことだろうけど、僕は根本的な部分で君とは違うんだ。それに僕は、人間がみんな揃って同性愛者だっていう感覚の人とは付き合えない!

『どうしてそんなに嫌がるんだよ?お前だって“彼氏”欲しいだろ?…それとも、他に好きな奴でもいるのか?』

Re: 逆転世界〜同性愛⇔異性愛〜 ( No.3 )
日時: 2015/04/05 17:19
名前: 久留巳 (ID: a0p/ia.h)

スレ違いますよー。

Re: 逆転世界〜同性愛⇔異性愛〜 ( No.4 )
日時: 2015/04/05 21:43
名前: 杏猫 ◆eoq5sltS4I (ID: abPfWlRE)

>久留巳 さん

コメントありがとうございます。

私はBLやGLをファンタジーとしてではなく、本当は身近にあるのに気づいていないだけであることを伝えられるような話を書きたくて、こちらに書かせていただいています。

まだ始まったばかりで、この先のストーリー展開はこれからになります。うまくかける自信はありませんが、クィアの方々にとってのあるあるを、多数派の方々にも考えていただけるような文章を書いていきたいです。

正直、自分が趣味でBLやGLを読むこともあるので流れがそちらにいきそうになりますが…(-_-;)

不快な思いをさせてしまっていたら申し訳ありません。




Re: 異性愛者と同性愛者の立場が逆だったら。 ( No.5 )
日時: 2015/04/06 17:56
名前: 杏猫 ◆eoq5sltS4I (ID: abPfWlRE)

〜続き〜

「別に、僕は"恋人"が欲しいなんて思ってない。それに、僕に好きな人がいようが翔には関係ないだろ?」

僕はわざと"彼氏"を"恋人"に言い換えた。男なら男と、女なら女と付き合うのが当たり前だという世の中の風潮に対する小さな抵抗のつもりだった。
しかし、"恋人"とわざと言い換えたのに翔が気づくわけもなく…

『やっぱり好きな奴いるのかあああ…。関係ないなんて酷いぜ。一応幼馴染みなわけだし、まわりだって俺らが付き合ってるって噂してんだぜ?』

「はあ!?何、そんな噂初めて聞いたんだけど。」

確かに僕と翔は小・中・高と一緒で、家も近く、親同士も昔から仲がいい。
人見知りで控えめな僕が、社交的な彼と仲良くしゃべれるのはそんな環境のおかげだろう。

少し冷たい風が、カーテンを揺らす。廊下に差し込んだ西日が教室まで伸びていた。

『なあ、俺、優太に真剣に告白したわけだし、優太の好きな人を聞く権利くらいあるんじゃないかなー…』

「え〜…」

困った。確かに好きな人はいる。だが、それは同じクラスの女の子なのだ。僕は今まで、自分がヘテロ(異性愛者)であることを誰にも言ったことがない。だってそんな人、身の回りには1人もいやしないし、テレビや本の中でしか見たことがない。

きっと今好きな人を知られたら、翔も、その子も傷つけて、きっと自分だって後悔する。おかしいのは、僕だけなんだから。だったら、僕が黙ってさえいりゃいいんだ。そうすればきっと、誰も困らない。



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