社会問題小説・評論板
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- いじめ地獄
- 日時: 2015/10/03 22:46
- 名前: 雪兎 (ID: nZxsmZ3d)
私は麗佳、ご令嬢の学校で有名な聖ユリア学院に通っています。
聖ユリア学院は成績優秀な女子が入れる
ハイレベルな女子学院である。
寮で生活を送る学院になっている。
そんな素敵な学院、誰もが憧れている学院。
でも、そんなの表向きであろう。
聖ユリア学院はご令嬢の学院のため
いじめが多発に起きているのだ。
ここで話すのもなんだが、
私はそのいじめのターゲットになっている。
ここではその体験を書いていこうと思っている。
プロフィール(*´ー`*)
猿島麗佳/sarusima reika
聖ユリア学院に通う中学一年生。
聖ユリア学院で一番貧乏な生徒。
その事が原因でいじめられている。
最上百合子/saijyou yuriko
聖ユリア学院に通う中学一年生。
聖ユリア学院で一番お金持ち。
お父さんが院長である。
いじめが大好き。
依子・洋子/yoriko.youko
聖ユリア学院に通う双子の中学一年生。
聖ユリア学院で2番目にお金持ち。
百合子の取り巻きである。
- 死月市日 ( No.1 )
- 日時: 2015/10/04 12:17
- 名前: 雪兎 (ID: nZxsmZ3d)
朝、寝起きの私にバケツに入った冷たい水がかかった。
まるで地獄の朝を迎えたように。
「おはよう、麗佳さん。今日も地獄を楽しみましょう。」
金色のくるっくるのカールをぷるんと揺らし
赤く光る唇の端をつり上げた彼女は最上百合子である。
この学院の院長最上遠矢の一人娘で、
ものすごく贅沢をしている。
「私たちも地獄を楽しめるようにお供をしますわ」
ツンとしたような声が、百合子の後ろから聞こえた。
百合子の後ろにたつ双子の姉妹・洋子と依子である。
さらっさらの黒髪はゆるくカールが巻かれていて
ポニーテールになっている。
依子は青いリボン、洋子は赤いリボンになっている。
二人ともの口癖はそうよである、
まぁまとめていうと、
百合子の善き取り巻き。
水の入っていたバケツは私の顔に投げつけられ
鈍い音をたてると共に血が出た。
こんな風に私の地獄の朝は始まるのである。
- Re: いじめ日記 ( No.2 )
- 日時: 2015/10/03 13:21
- 名前: 雪兎 (ID: ESDOwl5l)
「ウフフ」
百合子は高らかに笑うと2人を引き連れて、
部屋のドアを開け出ていった。
私は、百合子たちがいったのを確認して
部屋のドアを開け、廊下に出た。
女子生徒達の会話は一瞬にして、
しずまりかえり、視線が重くなった。
私は気にせず歩いていくが、私が前を通る度に
女子が私から遠ざかろうとする。
そして筆箱やのり、ハサミを投げつけられる。
こんなこといつまで続くんだろう。
考えただけで気持ち悪くなって来る。
先生に相談したとしても、無視をするだけ…。
彼らはプライドしか大事じゃない。
自分が出世出来るならそれでいい、
まるで先生らは公務員だね、気味悪い。
そんなわけで私はいつまでも終わらない地獄の世界を
ずっとずっとずっとずっとあるきづづけている。
授業も全く出来ない。クラスの人から
教科書やノートをびりびりに破られて…、
おまけに買い換えるお金もないから
授業すらまともに受けることだって出来ない。
そんなことを考えていたらお昼の時間になっていた。
私は毎日トイレでご飯を食べている。
孤独みたいだけどこの食べ方も良いものだ。
「麗佳さーん?」
背筋に冷たい風が吹いた。
あいつらが来たんだ、地獄の儀式が始まったんだ。
そんなことを考えていたら、
私の顔が青ざめ始めた、恐る恐る視線を上を向けると
そこには灰色のブリキのバケツがあった。
その時だった、私の体に冷たい水がかかった。
体や髪はびしょ濡れで、
弁当も水でびちゃびちゃになっていた。
「アハハハハハ」
「さすが、百合子様。」
あいつらは私の弁当や服をぐちゃぐちゃにし、
トイレを出ていった。
「仕方ない…、食べなきゃ」
水の入った弁当を私は我慢して食べた。
ツンとしたトイレの匂いが弁当と絡まって
気持ち悪くかったが、ご飯はお茶漬けみたいだった。
口に弁当を押し込み、私は昼休みのため寮に戻った。
部屋のドアを開けると、目の前には
バットやゴルフクラブを持った百合子と洋子・依子
そして、教科書を持ったクラスの人達がいた。
怖くなッて外に出ようとしたが、外のやつから
ドアの鍵を閉められ出られなくなッてしまった。
「麗佳さん、逃げようとしたとしても逃げられないのよ」
百合子は黒く笑っていた。いや、百合子だけではない。
全員であった。そう全員が敵になってしまった。
百合子は持っていたバットを思い切り降った。
見事に私の足に命中し、私は動けなくなッた。
他の生徒も身動きさえできない私を
教科書で殴り私の顔を血まみれになるまで殴り続けた。
昼休みのチャイムがなると彼女達はバットやクラブを
片付けて、何事もなかった様に帰っていった。
血まみれの顔のまま、授業を受けられないため
私は寮で休むことにした。
夜は特にいじめがなかったが、殴られた顔が
ジンジンして痛かった。
- 死月死日 ( No.3 )
- 日時: 2015/10/03 22:12
- 名前: 雪兎 (ID: nZxsmZ3d)
今日のいじめは、いつもよりひどくなっていた。
朝も同じように地獄を迎えられ、
あいつらがいったのを確認してから
外に行くため靴を履こうとした時、
足の裏がブスリと痛んだ。
なかを確認すると、なかには画ビョウが
これでもかというほどたくさん入っていた。
私は、足裏に刺さった画ビョウをゆっくり抜いた。
抜く度に靴下に血がにじみ出し痛々しかった。
授業だって、教科書やノートが破れてるから
意味も分かりやしないし、
まともに頭に入って来てはいなかッた。
合間合間の休み時間は私にとって彼女から
逃げられる最高のチャンスの時間だった。
授業が終わる号令が流れると、
私は教室から急いで出ようとしたがもう遅かった。
逃げようとした瞬間に空手1級を持つ洋子・依子に
思い切りドアに叩きつけられた。
「うぐぇあ…オェッ」
お腹と全身に激しい激痛が走って
吐き気が一気にこみ上げて来た。
その勢いで朝食べたご飯を全て吐いてしまった。
「あらー、麗佳さん吐いちゃったー、どうします?」
2人の視線は百合子に向かった。
百合子はニヤリと笑い、
「これじゃあ、汚いわ。仕方ないし…、
麗佳さんにはいちゃった部分を食べてもらいましょう」
「ふぅえっ?」
その時だった。
私は、百合子に背中を踏まれ指図をされた。
「ほら、食べなさいよ!」
私は、食べるしかないと思い汚い自分の嘔吐物を
口の中に入れた。
口のなかでは、
生臭い気持ち悪い味と匂いが広がっていた。
- 夢月消日 ( No.4 )
- 日時: 2015/10/04 12:13
- 名前: 雪兎 (ID: nZxsmZ3d)
月に一度だけ、この学院では寮から
家に帰ってこれるようになっていた。
私は、その日が楽しみでウキウキしていた。
いじめも、その日は運良くなく
帰りの会と挨拶を済ませると、
私は即座に学院を出た。
帰り道、地獄から解放されたような気がした。
やっと自由になれたんだ。そう考えると
嬉しくなッて家まで走っていった。
「カシャカシャカシャカシャ」
家に入るときシャッター音が鳴り響いた。
後ろを向いたが誰もいなかった。
空耳だろう。そう思って家に入っていった。
そして、家でたくさんのご馳走や勧誘を受けて
学院に帰りたくなくなってしまいそうになッた。
やることが終わると私は自分の部屋に入った。
そして自分のイスに座り、 机にある
ボールペンのくぼみの部分で秘部をいじくった。
我慢できなくなり、服を全て脱ぎ、
胸を揉みながらいじくりまくった。
「カシャカシャカシャカシャ」
また昼の音が鳴り響いた。
窓を見ても誰もいなく、気味が悪いので
今日は寝ることにした。
そして次の日、学院に向かうことにした。
教室のドアを開けると、
皆の視線は黒板を向いていた。
なんだろう。と思いながら黒板を見ると、
自分が秘部をいじくった写真や
家の写真が貼り付けられていた。
肩に下げていた鞄が床に落ち、
その場にしゃがみこんだ。
「きっと、あいつらがしたんだ」そう私は考えた。
恐る恐る、
百合子を見ると、百合子はニヤリと笑っていた。
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