社会問題小説・評論板
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- わたくしの考え事
- 日時: 2015/10/24 17:47
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)
はじめまして、音宮です。
普段は、コメライ、シリアスダークの方で活動しております。
しかし、今回は、意見いや、私、音宮の考えをもとにした小説を書きたいと思いましたのでこちらに書いていきたいと思います。
これから書く小説は、名前以外すべて実話になるかと思います。
そこらへんをご了承ください。
目次
- Re: わたくしの考え事 ( No.1 )
- 日時: 2015/10/24 18:26
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)
【物事1 —男子中学生の考え—】
俺、桜庭蜜柑は正真正銘の男子中学生であった。
入学時は、アニメオタクでも腐男子になりかけるようなそんな人ではなく、
一般人で、学力もそれほど高くないふつーの中学生。
蜜柑という名は、父方の実家がミカン農家であるのにも関わらず、
父が、それを継がなかったのでそれを俺に継がせるつもりというか願いでつけた否、無理やり押し付けられたのだとか。というか、俺はそんなつもり今のところ、ないけど。
「ミカ、ちゃんと行くのよ、学校」
と心配そうに見る母。そんなに心配しなくても俺は勝手にというかちゃんと行くのに。
「ああ。心配しなくても大丈夫」
じゃっと手をふって、自転車にまたがった。
俺の中学校は、自転車で行けるほどの近くにある。かなり楽をしていけるのだった。小学校の頃はなんせ、徒歩40分近く歩いていたから。
「風、きもち〜」
頬を撫でる温かい風に心地よさを感じながら自転車をこぐ。
ちなみに俺には、一緒に通う友達などいませんので、一人で向かうのである。しかもこの季節は花粉症のため辛い症状がでるのだが……、俺はそんなことも気にせず、マスクをつけずに登校する。これは、一種のかっこつけなのかもしれない。
「知り合いと同じクラスがいいな」
とぼそっと本音が出るが、たいてい俺の願いは消えるものである。
ちなみに1年前からずっと願掛けしている人がいて……
「今年こそ舞ちゃんと一緒になれているはず」
舞ちゃん——本条舞、俺の好きな人。想い歴なんと5年目。
かなり長い年月を経て想っているのだが、話したことは指で数えられるほどだ。
- Re: わたくしの考え事 ( No.2 )
- 日時: 2015/11/01 18:26
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)
「……一緒じゃないか……」
クラス発表用紙をにらみながら結果をおとなしく受け入れ、自分のクラスに向かった。
別に一緒じゃなくても、チャンスはやってくるし……と少しいじけながら自分の席に座った。
頬杖をつきながら教室内を見渡すと、グループがもうできていた。
耳をすますと、どこの会話も『ドコ小?』などとお互いの素性をあかしている。
俺はそんなの、やりたくない、ださいモノと心の表面上、思っていても本当は心のどこかで、話の中に入れてほしいと願っている。
でももう遅いなとグループを見つめて思う。もうなんか好きなゲームとかの話になっているし。なんか入りにくい……。
いいや、今年は人気のクールキャラでいくからさっと心の中であきらめをつけ、ぼーっとホームルームが始まるのを待っていた。
「ミカ、おはよ」
そんなぼーっとしている俺に話しかけてきた人……を見た。
「倉木。なんだ、お前も一緒なのか」
「なんだとはなんだよ。ミカ、お前は僕が一緒だから一人きりではないんだぞ、僕に感謝してほしいよね、ホント」
胸を反らして言うが、こいつも独特な性格をしており、他人から少し避けられているため、何とも言えない。
「はあ……?」
呆れたようにため息をつきながら彼を片端にとらえながら正面をまた向いてHRが始まるのを待つ。
「ミカさぁあ……。どうしてそんなに不愛想なんだよ……」
俺の前に座りながら椅子をまたいで座り、俺の顔を覗き込んだ。
- Re: わたくしの考え事 ( No.3 )
- 日時: 2015/11/07 17:04
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)
「不愛想?なんだその印象的感想は。人は見た目じゃないだろ」
呆れたように俺は口にした。
よく人を見た目で判断する奴がいる。確かに印象と言うのは見た目が80%、声などが20%と大半は見た目で人はその人を判断するらしい。
だが、それは第一印象の話であって、何年もこうして長い付き合いにある俺と倉木の仲じゃあそれは通用しないと思う。
なぜなら、お互いのことをある程度理解してこうして付き合っているわけなのだから。
『はいはい……。綺麗事を言いたいミカンちゃん登場っていうわけか』
ふっと不敵に挑発的にそういって倉木は俺のおでこをはたく。
「それは違うだろ。きれいごととかそういう問題じゃない」
なんだ、この話がかみ合っていない感じ。俺はただ、こうして考えを主張しているだけなのに。
「蜜柑、それがいい子ちゃんのいう事だよ。ミカはいっつもそうさ、自分の考えを押し付けてさぁ、エゴイストなところは分かってるけど」
これがエゴだというのか。
別に押し付けていない。そういうことをしたくて言っている訳じゃない。
「倉木こそ言ってる事、わけわからん。お前は何が言いたいんだ」
俺は眉間にしわを寄せながら倉木の顔をじっと見た。
「だから……いい子ちゃんはやめろって話。いつも自分のエゴで通そうとするけど、どれもがお前が想ったり考えたりしていることが正しいわけじゃないよ」
彼は諭すように言った。
俺は間違っている考えをいったのか。人は見た目じゃないって教えているだけなのに。
「なんかずれてないか。さっき話していたのは、人は見た目で判断しちゃいけないって話だったろ?」
「だからそれがきれいごとなんだって。お前だって知らないうちに俺を見た目で判断しているんだよ」
呆れたように、何もわかっていないといったような顔をした。
「俺は……」
そんなことないって言いきれなかった。
だって確かに少しは彼を、倉木を見た目で判断していた部分があったから——
- Re: わたくしの考え事 ( No.4 )
- 日時: 2015/11/15 13:10
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: xqGPflk1)
【物事2 —男子中学生の考え—】
「体育の授業ってめんどくさいよなぁ」
俺の背中を押しながら倉木がつぶやく。
今、俺たちは体育の授業中。
入学してから約二週間がたってだいぶ授業のほうも慣れてきたところだ。
「っ……。でもさ、これくらいしかお前、体動かさないだろう?」
ごきごきっと骨がなる音を片手に柔軟運動を続ける。
これが痛気持ちいだよなぁと思いながら。
「そうだけど。てゆうかさ、授業なんて五教科で充分だと思うなんだけど」
交代をして今度は俺が倉木の背中を押してそんな言葉を聞き取る。
「なんで?俺は、体育も音楽も家庭科も技術も必要だと思うけど」
「だって小学校低学年までは家庭科も技術もなかったわけじゃん?それで生活も苦労してないし、家庭科なんて女がやればいいことじゃん」
いってーっと言いながらそんな声を漏らす彼に少し違和感を覚える。
「女がやればいいなんて昔の考えだろ、それ。古臭い男だな、倉木って」
クスッと笑ってそういい、柔軟運動が終わり、二人して卓球のコートを準備し始める。
「そう?なんか女も社会に出ていくべきとかいうけど、そのせいでいろいろと問題が起きている訳じゃん?それに女なんて家で旦那の帰り待っていればいいんだよ」
そんな意見が俺にスイッチを押させた。
「はぁ!?絶対、違うだろ、それ。女も女でいいとこあるし、男にはできない仕事もある。女のほうが器用で柔軟な考えをしている部分もある」
声を張り上げたせいでみんながこっちを向いてしまったが、そんなこと、関係ない。
「ちょ、怒るなよ、蜜柑」
驚いた倉木は、俺をなだめようとしたが、スイッチを押させた張本人のため、意味もなく。
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