社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

『私』の存在意義
日時: 2015/11/15 22:59
名前: 阿尾井(蓮joker) (ID: Mr.8bf9J)

中学2年の少女がいた。
少女は小学生の頃からずっと、虐められてきた。
が、少女は傷つかない。
それは…少女がもう、”ココロ”を無くした証拠だったのか、否か…。
少女が中学に入る頃には涙を流す事はなくなった。
…それが、例え父、母…そして、兄弟を亡くしても…。


「あの子ってキモチ悪いよね」
「ねー本当それ」
「てか近づいたらなんかうつされそうw」
「近づくとキモいし…あんな奴の事、好きになるバカはいないしねー」
「もーそれブサオタクみたいじゃんw」
「あ、じゃ、俺、あいつの事ブサオって呼ぶわw」
「あーそれいいw」
「じゃあ、みんなでそう呼ぼうw…ねぇ、いーでしょ?


…2年2組のみんな」

少女は、泣かない。

ドアの向こうの、その声が聞こえていても。

たとえ、その場に大切な”親友”がいたとしても。



少女は、諦めた。


『やっぱり、またじゃん…メンドくさい…』

少女…黒瀬黒曜は呟いた。