社会問題小説・評論板
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- 『お前みたいに何も出来ない糞なんか居なければ良かった』
- 日時: 2016/02/13 20:17
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
初めまして。アンです。
この物語は虐待、あと、少しだけいじめの話についての話です。
もしよければ見て下さい。
キャラクター
山口 美緒 (9)全てが妹より劣っている。
(やまぐち みお)
山口 凛(8)全てが天才的。姉にだけ優しくしない。
(やまぐち りん)
母・山口 由紀(年齢不明)美緒を嫌う。
(やまぐち ゆき)
父・山口 哲郎(52)妻と同じく美緒を嫌う。
(やまぐち てつろう)
学校の子
佐々木恵梨香(9)美緒をいじめる、美女でお金持ちの人気者。性格が悪い。
松下 心愛(9)恵梨香が好き。一緒に美緒をいじめる。
大沢 亜美(9)恵梨香が心愛と同じく好き。美緒を一緒にいじめる。
- Re: 父と母。あと、妹 ( No.2 )
- 日時: 2016/02/13 20:39
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
私が6歳、妹が5歳の頃に、いきなり、妹が、4年のドリルをスラスラやり始めたのだ。
母が私に4年後やらせる為に、買ってきたドリルを。
この出来事が無ければ……私は今も普通に暮らしていたかも知れないのに……。
妹はそれから、何でも出来るようになった。
所謂、文武両道だ。
それに、成長していくうちに、美しくなって来た。
真っ黒くてサラサラな髪、スラリとした体型、白い肌、整った顔。
文武両道、容姿端麗の妹と、何方も駄目な私を比べない親がいるだろうか。
初めは、親からのか別はなかったが、他の子や親から、
「あの子、山口凛ちゃんの姉らしいのよ」
「え〜!?学校で有名なあの子!?」
「太ってるし……頭も良く無いらしいわよ」
「親があんな凄い人なのに〜!?」
「意味不明……」
と、裏でコソコソと言われたり、
先生からも、
「妹さんはあんなに出来るのに、如何して貴方はこんなに出来無いのですか?」
と真顔で言われたりして居た。
それを聞いている内に、親までもが……。
「本当お前は馬鹿だな」
最初はそれだけだった。
それから、
私に手を出してきた。
そんな事を考えているうちに、寝てしまっていた……。
- Re: 父と母。あと、妹 ( No.3 )
- 日時: 2015/11/24 20:30
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
あれから、寒さと空腹で目が覚める。
3時か・・・・・・・。
今なら、父も母も寝ているはず。
キッチンに、残りカスがあるかもしれない。
そう思い物置を出る。
やっぱり廊下はとても寒い。
寒さで震えながら歩く。
-ガタッ-
しまった!ゴミ箱を倒してしまった。
「だあれ?凛ちゃん?」
鈴の様な声がする。これは、凛かもしれないからだ。
懐中電灯を持っている母。
正体を知られるには、そう時間はかからなかった。
続く。
- Re: 父と母。あと、妹 ( No.4 )
- 日時: 2015/11/25 18:07
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
母の顔は笑顔のまま。
そのまま寝室に戻っていった。
私は忍び足で逃げようとした。
その時、母が廊下に来た。
手には黒い物体……………?
もしかして、ス、スタンガン?
「お、母さん?そ、れって……?」
私が聞く前に母は言った。
「スタンガンだけど、何?」
私は危機が迫っていると直感で思った。
-助けて-
叫ぼうとして、母が何か分かったのか近くにあった金属バットを拾う。
そしてスタンガンで体が動けなくなってから、
「ドーーン」
意識がもうろうとする中、涙を一つ流した。
母に少し愛がまだ残っている自分への怒り、妹だけが愛される憎しみ。、殴られた痛み、そして、いつも母や妹に負けている悔しさでできた涙だった。
その涙は頬を伝い、ゆっくり床に落ち、私の体温で消えていった。
この後の記憶はない。
- Re: 父と母。あと、妹 ( No.5 )
- 日時: 2016/01/13 00:11
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
「ええ……。では、学校はお休みという事で…。」
隣の部屋から声が聞こえる。
頭がガンガンと痛む。
ああ、殴られたんだっけ?
近くには金属バッドが転がっていた。
ガチャリッ
ドアが開いた。
母が来てしまった。
「お前、起きてたの?」
「……。」
「聞いてんだよっ!」
そう言って私を蹴った。
「あんたは凛ちゃんと違って可愛くなくって……!」
そのまま母は私を殴り続ける。
「嫌……。」
「死ね!!お前なんか生まれなければ良かったんだよ!」
そう言って、今吸っていた煙草を私の足に近づけてきた。
「止めてっ!!!」
ジュワァッ
「ぎゃあっ!!」
足が 赤黒く腫れる。
「自業自得だね」
そう言って母は去っていった。
- Re: 父と母。あと、妹 ( No.6 )
- 日時: 2016/02/13 20:15
- 名前: アン (ID: z/mcMK1B)
まだ煙草を押し付けられたところが痛む。
冷たい氷か水が欲しい。
でも、今母はキッチンにいる……。
私は足をぎゅっと抓り、痛みを紛らわせた。
私は家に監禁されているといっても良かった。
うちは、母と父がオーダーメイドしたらしく、
外からも中からも鍵がかけられるようにした。
その鍵は、私以外は持っている。
でも、私は無い。
窓から逃げ出す?
ないない。
お父さんはIC企業の社長。
ここは高層ビルで、
45階。
ベランダも鍵がかけられている。
死にたい。
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