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社会問題小説・評論板
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- ぼくらはまだ子ども
- 日時: 2015/12/06 14:02
- 名前: 百合音 (ID: 3NNM32wR)
ぼくらはまだ子どもだから、何でもしていいんだ。
スマホで悪口書いても、
大嫌いな奴を菌扱いしても、
キモい奴を苛めたって、
まだ守られているんだ。
- Re: ぼくらはまだ子ども ( No.1 )
- 日時: 2015/12/06 14:45
- 名前: 百合音 (ID: 3NNM32wR)
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朝起きて、朝食を食べて、朝練のために必死に自転車を漕いで登校する。中学生の朝は、大抵皆がこんなものだろう、と千晴は考えた。
それからその後は、「おはよー」って言いながら教室に入って、仲の良い友達を子犬みたいにじゃれあって、朝の会ぎりぎりで用意してなかったって焦る。小学生の時はそんな事に憧れてた。
「おはよ、まっつん」
「おっはすー、柏木!」
自転車置き場に自転車を雑に止め、千晴は“まっつん”こと松原 杏奈に挨拶をする。いつも通りの日常は、今日も千晴を裏切らずに進んでいく。——良くも悪くも。
「今日もいい天気だわぁ、外練じゃったらええのに」
「ちょ、やめてや柏木。うち走るの苦手じゃし」
「なんでー、楽しいのに」
そんな風に喋りながら体育館に向かう。二人の部活は卓球部。大抵の場合クラスでは地味なポジションにある子が所属する部活。全然違うな、と千晴はいつも思う。まっつんなんかまさに正反対だし、千晴だって———自分で言いたくはないけれど、そんなに地味じゃないと思う。——ただ、少し。
「まっつん、千晴!おはよう」
「おはよ、由実」
「おはすー、萬成」
体育館に着くと、そこには既に萬成 由実がいて、練習着に着替えているところだった。相変わらず早いもんだ、とまっつんが呟くのが聞こえた。
「じゃ、中入ろうでぇ、千晴、まっつん」
「うん。入ろ」
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