社会問題小説・評論板
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- 偽りの『正義』
- 日時: 2015/12/21 23:56
- 名前: 蓮joker (ID: HwpkBxu2)
はい、
どーも!
蓮jokerです^ ^
今回はオリ小説【『正義』】を書いていきます!
不定期更新です。
因みに蓮は学生なので出せる日は限られています。
では、駄作ですがよろしくお願いします^ ^
あ、題名変えました!
- Re: 『正義』 ( No.1 )
- 日時: 2015/12/16 20:49
- 名前: 蓮joker (ID: HwpkBxu2)
Episode 1
『正義は必ず勝つ』
いつか見た戦隊物のアニメで主人公だかが言っていたセリフだ。
小さい頃の俺の友達は全員、このセリフが好きだった。
そして、みんな言っていた。
「ぼくはセーギのヒーローになる!」
なんて。
まぁ、戦隊モノのアニメをあまりみた事の無い俺にはわからない感情だったが。
…でも、小、中と年齢が上がるごとに俺は…俺たちは『正義』が存在し無い、という事を知った。
いや、知ったのは、俺だけかもしれない。
実際に俺は正義正義と語ってる連中に、虐められてた。
…別に、それが、そんなちっこいモノが正義、というのなら、俺は別に構わなかった。
…でもそれは、もう”虐め”なんてぬるいモノじゃ無くて”喧嘩”に繋がっていった。
………あいつらが『正義』とでも言って俺に拳を振るうのなら、俺は『悪』にでもなってあいつらに『悪の拳』でも食らわせてやろうか?
ただ、俺はどう足掻いても正義にはなれない。
…そんなくだらないモノに、自分を呑まれたくない。
ーーーこれは、高校に入ったばかりの少年のお話。
”先生”という『正義』なんてくだらないモノを振りまくモノと、世間ではなんてくだらないものに立ち向かう少年…蓮華草隼人の物語。
- Re: 『正義』 ( No.2 )
- 日時: 2015/12/17 21:33
- 名前: 蓮joker (ID: sjVsaouH)
Episode 2
4月…
彼、蓮華草 隼人(レンゲソウ ハヤト)は小さな高校へと進学した。
…彼の偏差値を大きく下回る、偏差値45程度の学校に。
【双竜寺高校】
彼がこのような小さな高校に来た理由は2つ。
まず、学校の知り合いと同じ所にこない様にするため。
次に、内申が低かったからだ。
真面目な彼は虐められていた。
生徒にも、先生にも…。
………この話は、後ほどしよう。
では、そんな彼のお話をどうぞご覧にいれてください。
・・・
隼人side
クソだるい入学式も終わり、周りは友達を作る雰囲気に呑まれていった。
…俺一人を、除いては。
「あー…学校めんどくせぇ」
なんて、1人呟く俺に話しかける奴がいた。
「おはよう!えっと、君は蓮華草隼人君だね?」
背も高くて、髪も短い。
あまり似合わないメガネを手で押し上げる男がいた。
「おお、名乗りが遅れたな。僕は門前寺 正義だ。よろしく頼む!」
本当に暑苦しい。
でも、メガネの奥の瞳は嘘を付いてい無くて、口元は笑みを浮かべている。
「…あぁ、でも俺とはあんま関わんねぇ方がいいぞ?」
少し皮肉っぽく口にする。
「そうか!…だが、僕について来ればもう安心だ!」
その後も話していたが、俺は気付いていた。
「…大丈夫だよ。門前寺さん。…俺は学級委員、あんたに任せるから」
驚きの表情をうかべる門前寺の横を素通りする。
(俺はあんたと関わりたくねぇから)
正義、なんて…俺の1番嫌いな言葉だ。
- Re: 偽りの『正義』 ( No.3 )
- 日時: 2015/12/22 16:44
- 名前: 蓮joker (ID: HwpkBxu2)
Episode 3
授業は全て終わり、チャイムの機会音が辺りに鳴り響く。
クラスの奴らは部活の話とか…いろんな事を話している。
俺はその中を静かに通り抜ける。
「ん?…なんだ、蓮華草くん。君はもう帰るのか?」
「…俺がどうしようと、テメーには関係ねぇーだろ?」
そう小さく返し、空いてるドアの向こうへ行った。
・・・
あぁ、ほんと今日は不運だ。
なんで高校の…先輩に絡まれなきゃいけないんだろう。
なんて考えながら先輩の振るバットを避ける。
なんでだろう?
ついてない…。
俺はハアッ、と大きなため息をつくと、目の前の先輩の懐へ行く。
「なっ…!?」
と、驚く先輩の腹に一発、拳を叩き込む。
先輩はそのまま倒れこみ、動かなくなった。
それから他の奴らは逃げ帰った。
「…はぁ?こいつ持って帰れよ」
倒れこんだ先輩を蹴ると、1度考えてから先輩の財布に千円を入れた。
せめてもの治療費だ。
俺はその場に背を向けると家へ帰った。
- Re: 偽りの『正義』 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/01 00:52
- 名前: 蓮joker (ID: Oh9/3OA.)
Episode 4
『1年2組、蓮華草隼人!至急職員室まで来い!』
昼の時間になって、呼び出された。
どうせあの喧嘩のことだろう。
あれは俺が悪いわけじゃない。
「…お前が怪我させた子は!速水様のご子息だぞ!」
「は?」
「速水様は、この学校に必要なお方だ!…その息子を怪我させるなんて…なんて事してくれる!?」
「俺は悪くありません。先に絡んで来たのはあっちだし、俺は治療費も払いました」
嘘をつくな!
と怒鳴る教師を睨んで、言う。
「俺は、悪くありません」
そして背を向けてドアを強く開ける。
「失礼しました」
バタンっ!
強くドアを閉めた。
まぁ別に自宅謹慎でも楽だな…。
授業受けなくて済むし。
「…蓮華草くん?なぜ君は呼び出されたのだ?」
「…!…なんでもねぇよ」
門前寺さんを無視して横を素通りする。
俺は教室に入ると、次の授業の準備を始めた。
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