社会問題小説・評論板
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- 短気な女王様は直ぐに機嫌を損ねる
- 日時: 2016/02/09 18:10
- 名前: ゆーな (ID: z/mcMK1B)
【プロローグ】
ねえ、クラスに毎年いるよね。
とーっても美人で、人気者で、何でも言う事聞いてもらえて。
ーーーーーーまるで、女王様ような。
そんな女王様(仮)が、本物になってしまったら?
これは、東沢中学の
1ーAという、王国の物語。
- Re: 短気な女王様は直ぐに機嫌を損ねる ( No.1 )
- 日時: 2016/02/09 18:31
- 名前: ゆーな (ID: z/mcMK1B)
スマホの音がなった。
ちょうど暇だから、良いかな。
そう思って、スマホを開いた。
*******
1ーA LINMグループ(≧∇≦)
莉央「みんなぁ!今から大事なお知らせがあるんだけドォ、カラオケ集合!いつも私の為に、ありが㌧♪」
*******
「やっばい!莉央ちゃんのだっ!」
私は莉央の友達……なのだが、私でさえ莉央には逆らえない。
遅れたらやばい。
私は可愛い洋服に着替え、バッグを抱えて駅に走った。
「ヤッホー舞花!一番だねーっ!」
手を振る莉央。
……さすが読モ。
Calla
の看板モデル、斎藤 莉央。
白い肌、整った顔……どんな髪型でも似合う、サラサラな髪。細い足。
外見は……ね。
内面は…….。
「莉央さ、今暇だったのー!」
ウインクする莉央。
「私もー!」
「あー!一番遅かった子には、どんな教育しよっかなぁ?」
……。何故か冷や汗をかいてしまった。
教育。……。
突然ドアが開いた。
「こんばんわー!莉央!」
ゼェゼェと息を切らしながら惟子が挨拶をした。
「あー!惟子!」
そしてまた一人……また一人……。
とうとう39人になった。
「あれれ?瑞穂はー?」
- Re: 短気な女王様は直ぐに機嫌を損ねる ( No.2 )
- 日時: 2016/02/09 22:56
- 名前: ゆーな (ID: z/mcMK1B)
莉央がそう言った途端、ドアが勢いよく開いた。
「じゅ……塾で遅れましたっ!遅れてすみませんっ!失礼しましたっ!」
そう言って瑞穂は恐る恐る顔を上げて、絶望の表情になった。
38人からの冷たい視線。
ただ一人、莉央が中央でニンマリと笑いながらテーブルに腰掛けていた。
「あのさぁ。分かってんの?40人も入るカラオケだよ。此処借りるのに何円かかったと思ってるの?パーティルームだよ?遅れるとか何様?金、払えよ」
「何円……ですかぁ」
「10万。」
「ないですっ!」
「何言ってんの?此処、ちょうど監視カメラないんだよねぇ。ちゃあんと教育しないと。謝罪しなさい。」
「す……すみませんでしたぁっ!こんな事これからは絶対にしませんっ!どうか今回だけはお許しください。莉央さんっ!」
「はぁ?突っ立ちながら?それに、莉央さん?“り・お・さ・ま”だろ?それに、本当に悪いと思ってんの?本当にそう思ってんならぁ、土下座ぐらいできる……よね?」
「……すみませんでしたあああああああ!!」
瑞穂が号泣した。
「黙れよ、うるせえんだよぉ!」
そう言って、莉央は瑞穂の頭に足を乗せ、体重を掛けた。
「ううううぐぐぐ……」
踏まれて、顔が真っ赤になっていた。
鼻水と涙で、床も顔もぐちゃぐちゃだ。
「うっわあ。床に菌が付いちゃった。舐めて綺麗にして。」
「嫌……で「ああん?お前、逆らう気?怪我させるよ。この糞が」
「ひ……すいませ……ん」
瑞穂は気持ち悪そうに床を舐めた。
「何?その超生意気な顔。ムカつく」
莉央が瑞穂の髪の毛を引っ張る。
「痛っ……い」
「五月蝿い!」
莉央が瑞穂の髪の毛を少しだけ、抜いてしまった。
「いやああああああああ"」
「うるせー!」
- Re: 短気な女王様は直ぐに機嫌を損ねる ( No.3 )
- 日時: 2016/02/10 00:39
- 名前: ゆーな (ID: z/mcMK1B)
「あー!もうこんなおもちゃつまんない!みんなぁ!帰ろ!」
「あ、瑞穂さぁん?お会計宜しくねぇ」
そう言って莉央は言ってしまった。
月曜日
「えっ……ないっ……ないっ……!」
瑞穂が朝、机の中ををゴソゴソと探っていた。
「どうしたのぉ?困った事でもぉ?」
莉央だ。
「部活の……台本がない……」
「へぇ……あーそういえば……ゴミ捨て場にこれ……」
莉央が差し出したのは……破けて文字すら読めない台本だった。
「あんた……!」
「あんたって呼び方うざい」
瑞穂が乗っている椅子を蹴った。
瑞穂は椅子から落ちて、涙目になっていた。
「それだけで泣くの?だーっさ!それよりみんな!教育に参加しないの?昨日から私ばっかりなんですけどーww」
- Re: 短気な女王様は直ぐに機嫌を損ねる ( No.4 )
- 日時: 2016/02/11 18:53
- 名前: ゆーな (ID: z/mcMK1B)
「や……ります」
みんなが同時にそう言った。
「あーこれ、あんたのスマホぉ?」
莉央が瑞穂のスマホを持っていた。
「生意気〜!ストラップとかつけてる〜‼︎」
そう言って莉央はストラップを思い切り床に叩きつけた。
「要らないよねー‼︎こぉんなクズに」
足で液晶が割れたスマホを踏み躙っていた。
「あ……やめて!」
「あ!ごっめーん!壊れちゃったー♪お詫びにこれ返してあげる!」
莉央が差し出したのは……BL漫画。
「ヤーッダ!引くわー!あんた腐女子なのー?それにしても机の中に入れてるって……」
「私そんなの持ってない、違う!」
「キモい!腐ってるねー!性格が」
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