社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ともだち
日時: 2016/10/15 13:41
名前: 花森田 (ID: l8Wvg9Qa)

こんなはずじゃなかったんだ。

ホントなら友達がたくさんいて。恋もして。

なんで

なんであんたなんかに私の幸せを

奪われなきゃいけないの?

そんなの

絶対許さない。

Re: ともだち ( No.1 )
日時: 2016/10/15 13:50
名前: 花森田 (ID: l8Wvg9Qa)

宮本志穂は、私の親友だ。
そう。親友だったんだ。

「あかりちゃん、帰ろー」「宿題おわった?」「あかりちゃーん!」
志穂は小学生の頃の明るく可愛らしい友達だった。小学3年生のクラス替えで私が声をかけたことがきっかけであっという間に仲良くなり、よく手紙や宝物の交換をした。

「ねえ、宮本志穂ちゃん…だよね?」
あの頃の記憶が蘇る。
「えっ?う、うん…そうだけど。」
「私、堀田あかり。よかったら、お友達になってくれないかな?」
ニコリと笑って、私は志穂に手を差し伸べた。
正直な話、あれは私が志穂を好んで声をかけたわけではない。ただ孤立するのが嫌だった。

「ありがとう。」
そう笑い、志穂は私の手をとった。


「──あ!あかりちゃん!」
「おはよう〜紗奈。」
「あ、あかりおはよー!」
いつもの朝。いつもの教室。いつもの友達。
そしていつものように、宮本志穂の席は無人であった。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。