社会問題小説・評論板
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- 仮面をかぶり、生きていく。
- 日時: 2016/12/04 03:41
- 名前: 井上洋子 (ID: PLnfHFFW)
初めまして。初投稿の井上洋子(仮名)です。
投稿は気が向いたときにだけするので、結構遅いですが最後までお付き合いくださいませ。(2017年〜2018年は、受験のために更新ができない可能性が高いです。)
荒らしなどはお断りいたします。また、オリキャラも募集する予定はございません。よろしくお願い致します。
また、登場人物などは初めに書く方が多いので迷ったのですが、市販の小説では書かれていないことが多いので、今回は書かないことにさせていただきます。よろしくお願い致します。
【目次】
ご挨拶
>>0
第一章 仮面少女と親友の密かなたくらみ
>>1
〜書き始め〜
十二月二日(金)
- Re: 仮面をかぶり、生きていく。 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/02 18:50
- 名前: 井上洋子 (ID: PLnfHFFW)
「皆さん、とても美しい寺院ですね。これは約1600年ごろに作られたそうです。また、この森は寺院が作られたころには既存していたそうです。ほら、窓から見えるところに浮世絵がありますね! 作者不明ですがとても素晴らしいものだそうです。では、最初に寺院の前で集合写真を撮りましょう。1—A組……」
この世界はくだらない。すべてが、色あせて見える。それなのに、この教師は何を言っている?
世間が言う美しいものを見ても、何も感じない。
浮世絵の女性? 歴史を感じる寺院? 静かな森? 真っ青な空?
意味が全く、分からない。すべてのものは汚い、汚い。人間の欲望で、真っ黒け。
私は教師のカメラに目線を向けた。
「はい、撮りまあす」
鋭い光が、目をつらぬいた。思わず、目をつむる。
「おしまいです。ちょっと端に寄っていてください。はい、次—!」
私のクラスは寺院の端に寄った。その途端に、みんながしゃべりだす。
クラスの子の二分の一の子は、勝手に私の周囲に集まってきた。
「美幸! お弁当一緒に食べよう!」
「ねえねえ、今日の夜、何して遊ぶ? やっぱり修学旅行の醍醐味は、やっぱり夜のお喋りだよねえ!」
嗚呼、うるさいうるさい。耳の近くでハエが飛んでいるようだ。
心の中でそう思いつつ、重たい頬を上にあげた。
「私、今日は疲れているから夜は早めに寝るね! お弁当は、全員で食べようよ! ね?」
私がそう言うと、全員が納得したようにうなずいた。
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