下克上 | 社会問題小説・評論板

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下克上: 日時： 2016/12/10 00:16; 名前：サトウ（ID: l8Wvg9Qa）; スクールカースト。いじめ。

それは、決してなくならないものだ。

誰が止めようと、誰が権利を握ろうと。

そして私は、今日もその頂点に君臨することができる。

Re: 下克上 ( No.1 ): 日時： 2016/12/10 00:43; 名前：サトウ（ID: l8Wvg9Qa）; ただの学校生活。いつもと変わらない日常。
私にとって普通のものがどれだけ、他の人間には恐ろしいものなのだろうか。

「でさ〜昨日のリサの顔ったら！」
「あれは酷かったよね〜美果、今日もやっちゃう？」
「──そうだね、やっちゃおうか」
突然話題を振られ、いじっていたスマートフォンから目を逸らし軽く笑う。
その笑顔に満足したように、愛子と菜乃はおしゃべりを続けた。
再びスマートフォンに目を向け、雑音を遮るようにイヤホンをつけた。

鮫島美果、中学3年生。麗華学園─屈指のお嬢様学園に通い、その頂点である人間。それが私。
この学園は、家計や容姿などから必然的に順位がつけられる。その点において私は、学園一裕福な家庭に育ち、誰よりも美しい見た目をもっている。それこそが学園の頂点に位置することができる秘訣だ。

そして、どんどんと順位がつけられ、最終的にこのスクールカーストの底辺となった人物やそのグループは私たちの標的にされる。
愛子と菜乃は、私の次に偉いだけ。だからいつもいつも私の顔色を窺っている。
それが楽しいから、この学園は素晴らしいと思う。