社会問題小説・評論板
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- 道化少女
- 日時: 2016/12/28 16:56
- 名前: 坂口 (ID: NR7cmmw2)
初めまして!
坂口といいいます!
至らぬ所もあると思いますが、宜しくお願いします!
登場人物
織田 彪(おだ あきら)
主人公。
嘘を吐くのが得意で、思ったことを顔に出さない。
顔立ちも良く、だいたいなんでもできる。所謂天才。
口が悪く、残念な美少女。
いじめに関しては触らぬ神に祟り無し精神。(つまり見て見ぬ振り)
高見脩と犬猿の仲。
座右の銘は「自分第一」
高見 脩(たかみ おさむ)
顔立ちが恐ろしく良く、ほぼ平均以上できる天才。テストはいつも一位。
性格最悪。
いじめに関しては彪と同じ触らぬ神に祟り無しな態度。
座右の銘は「目には目を、歯には歯を」
伊藤 澪(いとう れい)
すごく可愛い見た目をしている。
誰にでも優しい。泣き虫で、構ってちゃん。
頭は良いが、運動はダメダメ。
影で柳恋珀をいじめている。
理由は彼氏を奪われたから。
柳恋 恋珀(やなぎ こはく)
いじめられっ子。
しっかり者でいじめは絶対許さない!な人。見た目は中の上ぐらい。
悪気はなかったが、澪の彼氏を奪ってしまった。
彪の幼馴染。努力家で天才と呼ばれるのを嫌う。
田中 龍一(たなか りゅういち)
彪のもう一人の幼馴染。
単純で頭は壊滅的だが、運動神経はダントツで良い。
クラスには29人いる。
- Re: 道化少女 ( No.2 )
- 日時: 2016/12/28 18:30
- 名前: 坂口 (ID: NR7cmmw2)
リリリリリリッ。
大きな音がして、私は跳び起きる。
その音の主のデジタル時計は6時ちょうどを示していた。
それを見て私はのそりと布団から出る。
「あー、寒っ。」
そう呟いて制服に着替える。
自分の部屋での支度を終わらせ、外に出ると私の弟の涼に会った。
「おはよう。涼ちゃん」
涼は眠そうに目を擦るとこっちを見て言った。
「お早う、姉さん。ところで兄さんどうする?きっとまだ寝てるよね」
私は露骨に嫌そうな顔をする。
「わざと言ってる?私の前で彼奴の話はしないで。涼ちゃんって言ったのは謝るから」
「ごめんって。で?どうする?」
「勿論放置で」
階段を降り、急いでご飯を食べ終わって、玄関に出ると私は言った。
「行ってきます!」
路上に出ると同じタイミングで龍一が出てきた。
「おはよー。龍一」
「ん?ああ。おはよ!彪」
たわいない会話をしながら歩いて行くと曲がり角で誰かにぶつかった。
「やぁおはよう、彪チャン。ちゃんと前見て歩きなよ。豚でもそれくらいできるよね?」
「やぁおはよう、脩クン。私が豚に見えるなんて眼科にいった方がいいんじゃない?」
挨拶代わりに悪態をつく。
相変わらず腹の立つ野郎。
路上に置いてある時計を見ると結構ヤバイ時間だったので、悪態をつくのを辞め、走った。
- Re: 道化少女 ( No.3 )
- 日時: 2016/12/28 18:27
- 名前: 坂口 (ID: NR7cmmw2)
キーンコーンカーンコン。キーンコーンカーンコーン。
私は息を荒くし乍ら席に着く。
ふと斜め上の席を見ると世で言うギャルのようなものが恋珀の教科書を切り刻み、代わりに濡れた雑巾を入れていたり、机に水性のペンで悪口を書いていた。
それを無視し前を向くと前の席の人と目が合った。
「あれ、ひっどいなー彪チャンは。可哀想な幼馴染のいじめられているところを無視すんの?」
嫌らしくにやにやと笑うそいつに私はふてぶてしく笑い言葉を返す。
「えー、もう。何で私があの子のこと迄世話してやらないといけないのさ、面倒臭いし。それに何より、見てる分には面白い」
「性格悪っ。流石屑の鏡!」
「おい。」
私達が悪態をつき合っていると、急に辺りが静かになった。
私達は皆につられてドアの方を見る。
「え……」
恋珀は机を見ると涙目になり、勢い良く教室を出ていった。
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