社会問題小説・評論板

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溺愛カタルシス 【オリキャラ募集】
日時: 2017/01/09 04:41
名前: ゆきの ◆Qhp/7uv34Y (ID: U.L93BRt)

「智尋、智尋…。
あたしには智尋だけなの…!!
智尋さえいれば何もいらない…っ。

智尋もあたしと同じだよね?

それとも

またあたしを独りにするの?

智尋、あんな子に自分から話しかけてたものね。
きっと放っておいたら目移りしちゃう。

でも安心してね?
あたしがもう一回智尋に教えてあげるから。

離れるなんて、
絶対許さないからね。」

こいつは、歪んでいる。

* * *

【オリキャラ募集してます】
(キャラの条件項目必読)

>>3 メインキャラ 大雑把な紹介
>>4 キャラの条件とキャラシ

Re: 溺愛カタルシス ( No.1 )
日時: 2017/01/09 03:26
名前: ひよ ◆MYD.8XeKXo (ID: U.L93BRt)
プロフ: ※ゆきのです

入学早々、話題を生んだ男子。
超絶イケメン!と騒がれていたのは3週間だけだった。
騒がれなくなったと同時に流れた噂が、あまりに残酷だったから。

佐伯さえき 智尋ちひろを狙った子は徹底的に潰される」。
「女子の暗黙のルール、佐伯 智尋はみんなのもの」。

佐伯くんは、同じクラスの女子とも話さないし、噂は本当らしいって有名な話だった。

それが、なんで。

「隣の席は羽村さん?よろしくね」
「…あ、はい」

普通に話してるんだろ。

* * *

「絶対、ぜーったい話しちゃだめだよ!?
女子は嫉妬深いドロドロした生き物なんだからね?
佐伯に関わったら日和潰されちゃうよ!」

心配してくれているのか。
やや興奮気味に念押ししてくる環奈。
佐伯くんの方を見ながら邪気を祓うかのような恨めしい視線を送っている。

「環奈、大丈夫だよ。
いくら佐伯くんが話しかけてくれたからって浮かれないし。
仲良くしようとか思ってないもん」
「ひより…」
「向こうも、隣の席だからってことで挨拶しただけだよ」

ね?と言えば環奈は渋々恨めしい視線を送るのをやめた。
まだ納得いってないみたいだけど。

話しかけられたときは本当に戸惑ったけど
所謂社交辞令ってやつだ。大人の対応をしたまで。
だから、今後話すことはもうないだろうと、このときは信じて疑わなかった。

________________

「羽村さんって下の名前“日和”だよね?」
「………」
「羽村さん?」

翌朝。
既に登校して席についていた佐伯くんにまた声を掛けられた。
いや、これも社交辞令だよね?
あれ、でも席替えの前隣だった女子とは一言も話してなかったような…?

頭が混乱して整理が追い付かない。

「…日和?」
「ふぁ!?」

名字呼びから名前呼びで、しかも呼び捨てされるとは思ってなかったわたしは変な奇声を発して驚いた。
佐伯くん、ぽかーん。

「…いや、あの、うん。今の忘れて」
「無理。日和ってなんか面白いよね」

クスクス笑う佐伯くん。
正直まだ戸惑ってるし頭追い付かない。
追い付かないけど、

「…佐伯くん」
「智尋でいいよ」
「佐伯くん」
「いや、だから」
「さ、え、き、くん!」
「あ、はい」

ちょっと、楽しい…かも。


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