社会問題小説・評論板

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理想の学校
日時: 2017/06/11 12:58
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

部活では全国大会優勝

偏差値は全国一位

生徒たちの輝かしい笑顔

誰もが羨む理想の学園

私立伊梛葉女子学園

でも私は気づいていなかった
この学園の異常な教育方針に‥‥…‥…


「おはよう!」

「おはようございま〜す!!」

朝8時15分
生徒たちの元気な声がそこらじゅうから聞こえた


上杉歩弥
「おはようございます!」

私はすれ違った先生に挨拶をして校舎へ入った
緊張感と恐怖心を必死に殺して

私の名前は上杉歩弥
中学一年生だ

真田麗奈
「おっはよう!歩弥!」

上杉歩弥
「おはよう!」

真田麗奈は私の小学生の頃からの親友だ

竹田茉莉
「うわっ!最悪!あいつの机触っちゃった!」

明智花梨
「あいつキモいよね〜」

感じ悪そうな大きな声でクラスの子達が話していた
その時教室の扉が少しずつ開いた

竹田茉莉
「っち‥‥…‥…学校来るなよ」

毛利愛奈
「‥‥…‥…‥‥…‥…」

毛利愛奈は怯えながら自分の席へ向かった
毛利愛奈はクラスで成績最下位で
みんなからいじめられている

みんなから・・・

明智花梨
「でも愛奈ってマジ可哀想だわ〜!!もうすぐ学年末テストだしどうせまたビリになるんだから拷問部屋行きじゃん!」

明智花梨が机に乗りながら毛利愛奈の方に向かって喋った

拷問部屋とは
それぞれのテスト学年最下位の人がこの学園の旧校舎
寒くて気味が悪くて暗い部屋に1週間ただひたすら勉強させられる部屋だ
ろくな食事が与えられず
寝る時間もあまりない
深夜に寝て朝早くからたたき起こされ
勉強中に少しでも手を止めたら叩かれる

でもそれだけじゃない 
中等部一年野成績最下位者は学年は愚か学園中からいじめられる
学園からのいじめは1ヶ月たったら納まるがクラスからのいじめは結果を残すまで永遠だ

これが理想の学園と呼ばれる伊梛葉学園の教育だ

Re: 理想の学校 ( No.1 )
日時: 2017/06/11 13:21
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

竹田茉莉
「ちゃんとお金持ってきたんでしょうね?!」

竹田茉莉は腕を組んで毛利愛奈を睨み付けながら聞いた

毛利愛奈
「あの‥‥…‥…もう‥‥…‥…その‥‥…‥…お金が‥‥…‥…ない‥‥…‥…」

毛利愛奈はカバンを強く抱きながら声を震えさせながら言った

竹田茉莉
「ハア?!ふざけんなよ!」

竹田茉莉は毛利愛奈の机を蹴り飛ばした

明智花梨
「あんたさあ自分の立場分かってるの?成績最下位の癖に!!」

毎日見る
この光景
自分には関係ないけど正直怖い
私には何もできない

真田麗奈
「よくやるよね‥‥…‥…茉莉と花梨」

麗奈が机に肘をつき呆れた顔で言った

毛利愛奈
「ご‥‥…‥…ごめんなさい‥‥…‥…」

その時、

織田優香
「何してんの?」

教室の扉を開けて言う
竹田と明智を睨みながら

織田優香
「いい加減にしなよこんな下らない事」

学年一位の優等生が言うと二人は慌て始めた

織田優香
「こんな事したって‥‥…‥…こいつはバカだから自分の身の程わからないでしょ?」

そう言ってさっきと表情を変えながら悪質な笑みを浮かべカバンの中に入ってるペットボトルの中身を毛利愛奈の頭にかけた

毛利愛奈の髪からぽたぽたと水滴が落ちてきて制服も少し濡れた

織田優香
「クスッキモ〜い」

毛利愛奈は濡れた前髪の間から強く織田優香を睨み付けた

織田優香
「何よその目‥‥…‥…伊梛葉学園のゴミの癖に!!」

そう言って
毛利愛奈の背中を思いきり蹴り飛ばし毛利愛奈の体は周りの机に当たった

明智花梨
「優香を起こらすなよな!学年の女王は怖いぞ〜!!」

竹田茉莉
「悔しかったら下剋上してみろっての!!」

この学園の教育その2
「下剋上ルール」
この学園は先輩、後輩の上下関係ではなく
先輩よりも成績が良かったり部活動での成績が先輩より優秀だったら後輩でもその人の方が立場は上だと言うルール
まあ先輩が後輩に劣る事なんて滅多に無いけどね

「ムリムリ!!クズはクズのままだよ!」

周りの人達がそう言いながら笑う

織田優香
「あんた卓球部だっけ?一番下手らしいね
そんなだったら後輩に抜かされるよ?プライドズタズタだね?」

毛利愛奈
「‥‥…‥…‥‥…‥…」

毛利愛奈は今にも泣きそうな顔をして下を向いた

織田優香
「可哀想な人〜」

Re: 理想の学校 ( No.2 )
日時: 2017/06/11 13:29
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

そして
テスト期間が始まった
学園中が自分の運命をかける
拷問部屋には絶対行きたくない

上杉歩弥
「ねえ麗奈この方程式って‥‥…‥…」

真田麗奈
「えっと‥‥…‥…これはこの数字を」

私たちは図書室で勉強することにした
図書室はみんなが必死で勉強している
表情をかためながらただひたらすらペンを走らせる
図書室を使うのも楽じゃなくて混んでる場合は成績優秀者を優先させる
成績が命
優秀な成績が生徒の生きる糧

勉強している内に時計は夜7:00をまわっていた
この学校はテスト期間なら完全下校関係なくいられる

真田麗奈
「そろそろ出ようか?」

麗奈が手を止めペンをペンケースにしまいノートと教科書を閉じカバンに閉まった

上杉歩弥
「うん‥‥…‥…」

私も勉強道具をカバンの中にしまい席をたって二人で図書室を出た

学校の帰りに私たちはいつものように世間話をして帰った
話の大半は学校の事だ
私たちの小学校は有名私立小学校でもない普通の公立小学校
学力は普通だったが私たちは理想の学園と呼ばれる伊梛葉学園に入りたかったのだ
必死に勉強して
投げ出したくなる事もあった
そんなときはお互い励ましあって
二人でいたから
麗奈がいたから

私たちはずっと親友

だよね・・・

ねぇ

こうして一週間後 
テストが終わった
今日はテストの結果発表の日だ

織田優香
「楽しみねえ愛奈ちゃん‥‥…‥…自分の最下位の順位見るの」

竹田茉莉
「拷問ガンバレー」

教室で毛利あってを囲んで織田達がクスクス笑う
可哀想な人
この学園に入ってから毛利さんに楽しい学校生活何て送れてないのね
私は織田達を冷たく睨み
廊下へ成績を見に行った

自分の順位を探した 
いつもの順位のところに自分の名前がない
落ちたのか?上がったのか?
その順位の近くに私の名前がない
そして見つけた

上杉歩弥
「‥‥…‥…ウソ‥‥…‥…」

目を疑った
どうして?
その順位と点数をみた時一気に恐怖心が襲ってきた

上杉歩弥
「私、最下位になっちゃった」

その場で呟いた
放心状態だった
ざわざわしていた声は一気に静まった
生徒達から視線が集まる

真田麗奈
「あ‥‥…‥…あゆむ?」

麗奈は心配そうな顔をして呼んだ

上杉歩弥
「麗奈‥‥…‥…私、」

真田麗奈
「ゴメン‥‥…‥…話しかけないで‥‥…‥…私まで上杉さんと同類だって思われちゃうから」

上杉歩弥
「え?」

言葉を疑った
苦しいときはお互い頑張ったじゃん
今までずっと一緒いたじゃん

真田麗奈
「もう友達面するのもやめてくれるかな?」

麗奈は冷たくそう言った
こんな表情と声見たことも聞いたこともない
私は今にも泣きそうになった
親友に裏切られたこと
これからの事
怖くて、悔しくて
たまらなかった

その時

「あ!生徒会の‥‥…‥…」

生徒会のグループが廊下の真ん中を通った
そして生徒会の一人が

「今回の最下位は?」

「上杉歩弥です!!」

一人が私を指し

「行くわよ‥‥…‥…」

生徒会の一人がそう言った。

上杉歩弥
「分かりました」

私はふらふら歩いた

そして一週間
拷問部屋での地獄は始まるのだった

Re: 理想の学校 ( No.3 )
日時: 2017/06/11 13:37
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

旧校舎はビックリする所にあった
体育館に入り用具が沢山置いてあった。
奥の方に跳び箱が沢山置いてあった
跳び箱を退かすとドアが見えた
副会長が鍵を開けると私たちは部屋へ入った

旧校舎って言うから校舎の外にあると思っていたけど‥‥…‥…
一人が懐中電灯を付けると目の前には長い階段が下へと続く
降りていくごとに暗さが増していく
ようやく降り終えると部屋があった
部屋に入ると

上杉歩弥
「拷問部屋?!」

アニメとかドラマで見たことあるような部屋
サンドバッグする用の道具とか首や手の鎖とか
そして牢屋の中に机があった

源葉南(副会長)
「この部屋は上杉歩弥さん‥‥…‥…会計!後の人案内して!!」

藤原莓(会計)
「分かりました!」

吐き気がする
気持ち悪い
窓が無くて
さっきまで朝だったのが嘘みたいのように暗い
まるで真夜中みたいに

源葉南
「では私は失礼するわ後でここの担当の先生に貴方のカバンとメニューを持ってきて貰うから詳しいことはその先生に聞いて頂戴」

そう言って源葉南は部屋を出た
本当に一週間こんなところにいるのか

15分後

誰かの足音が聞こえた
そして私の部屋で止まった
ドアノブがみぎへ回った
そして開いた

宮村麗子  
「貴方が最下位何て‥‥…‥…どうしたの?」

宮村麗子は腕を組んでため息をついてそう言った
宮村先生は私が所属する剣道部の顧問で普段はやさしい先生だ 

宮村麗子
「‥‥…‥…‥‥…‥…なんつって‥‥…‥…この怠け者が」

宮村先生は声を低くしてそう言った
まるで不良だ

宮村麗子
「さっさとそこの牢屋入れよ!そこに机があるってことはそこで勉強するって意味だろうが!ほら!

上杉歩弥
「いっ!」

宮村先生は私の背中を蹴り飛ばした後に牢屋の鍵を閉めた。

宮村麗子
「監視カメラにあんたの行動写ってるからね変な真似したら一週間じゃすまないからな!」

怖い
いつもの先生じゃない

宮村麗子
「ここでは体罰はOK何でね!お前等くそガキは今のうちにしっかり教育しないと!」

笑っちゃうね
親友に裏切られて
こんな所に閉じ込められて
見たくない顔見ちゃって
怖いよ

Re: 理想の学校 ( No.4 )
日時: 2017/06/11 13:57
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

眠い
凄く眠い
今日‥‥…‥…イヤ正確に言えば今日の深夜2時にようやく眠ることが出来て3時に地面に木刀を強く叩きつける音で目が覚めた

宮村麗子
「シャキッとしろ!今から目を覚ますためにが腕立て伏せ90回スクワット150回やってもらう!一回でもサボったりしたら二倍にしてやって貰うからな!!」

宮村先生が寝起きでふらふらしてる私に言う
本当に拷問だ‥‥…‥…
私は仕方なく立ち上がりスクワットを始めた
毛利愛奈はテスト明けの度にこんなことをしていたのか
私は筋肉とかあまり無い平均体型だがこの学園の生徒は程よく筋肉が着いてて引き締まっている
流石はみんなの憧れ「伊娜葉学園」だ

上杉歩弥
「ハア‥‥…‥…ハア‥‥…‥…」

動いてるうちに息が荒くなってきた
苦しい
脚が痛い
ようやくスクワットが終わると

宮村麗子
「休むな!早く腕立て伏せ!!」

上杉歩弥
「は‥‥…‥…」

宮村麗子
「喋るな!拷問中に言っていい言葉ははい!それだけだ!」

上杉歩弥
「は‥‥…‥…はい!」

そして筋トレが終わった頃時計は四時を回っていた

宮村麗子
「じゃあこのプリントを一時間で仕上げて!」

渡されたのは60枚くらいあるプリント

上杉歩弥
「はい!」

こんなにやるの受験勉強ぶりだ
得意教科の英語から始めることにしてペンケースからペンを出した
問題は難しかった
テストで解けなかった問題ばかりだ
片方の腕で頭を抱えながら解いた
解くだけで頭が痛い
英語が終わった頃に時刻は午前6時を回っていた

宮村麗子
「お前つくづく馬鹿だな!よううちの学校入れたわ!」

宮村先生が呆れた顔でいった

自分が醜く感じた
馬鹿で運動神経が悪い‥‥…‥…
だから麗奈にも‥‥…‥…

そう思った瞬間
何故か恐怖心が襲ってきた
体が震えた
麗奈の事を思い出すと手が勝手に動き出した
さっきとはうって変わる早さに

宮村麗子
「‥‥…‥…」

宮村先生がビックリしたような顔で見た

残りの四教科のプリンとは一時間で終わった

Re: 理想の学校 ( No.5 )
日時: 2017/06/11 14:09
名前: まぃたけたん。 (ID: MO5pRcbX)

昨日の朝は最後まで走りきったがそのあと倒れた
私は「あのクソヤロウ‥‥…‥…許さないからね」と言いながら倒れたらしい
多分麗奈の事だ
明後日からまた会わなきゃいけないんだ
いじめられるのか
ここでの生活は拷問
肉体的に苦痛過ぎる
でも教室に戻ったら
精神的にも拷問される
そっちの方がずっと辛い
イヤ、今は忘れよう
そんなこと

私は旧校舎の校庭へ行った

宮村麗子
「まだ顔色悪いぞ?!つか今は深夜2時だぞ!」

上杉歩弥
「さぼったぶんやらないと!拷問!」

宮村麗子
「‥‥…‥…今は休憩時間だから剣道やるぞ!ほら!」

宮村先生は木刀を渡した
お互い向き合い礼をして
宮村先生からの攻撃が来た

宮村麗子
「甘いよ!私をあんたが憎いって言ってた人だと思ってやりな!」

怒りが襲ってきた
あの時の
あの瞬間の

上杉歩弥
「メン!」

宮村麗子
「ツ‥‥…‥…」

上杉歩弥
「宮村先生?!」

見たのは信じられないこうけい
自分でもビックリした
私は頭の防具を壊したんだから
木刀が直撃して宮村先生は気絶したっぽい

上杉歩弥
「‥‥…‥…宮村先生!!宮村先生!!!」

私は必死に宮村先生の身体を擦った
全く動かない
私は宮村先生をおぶった
すごく重い
けして宮村先生が太ってるわけじゃなくて筋肉質な訳でもなくて
私に力が無いのだ
何とか部屋に運んだ
でもどうしよう

宮村麗子
「あ‥‥…‥…ゆ‥‥…‥…」

上杉歩弥
「みやむっ」

宮村麗子
「もうすぐ3時だ‥‥…‥…」

その声はあまりにも小さく頼りのないこえ

宮村麗子
「今日は自分らでやって!メニューは昨日の!聞いてる?!」

上杉歩弥
「ハッッはい!」

私のせいだ
私のせいだ
私のせいだ
どうしよう‥‥…‥…

旧校舎校庭

豊臣心優
「えっと‥‥…‥…11時から15時まで剣道‥‥…‥…」

上杉歩弥
「キ‥‥…‥…キャア!」

木刀を見ると
夕べの事を思い出してしまう
大好きな剣道で人を傷つけてしまったこと

伊達優那
「どうした?!」

サワリタクナイ
触りたくない
でも‥‥…‥…やらなきゃいけない
私は恐る恐る木刀に触った

豊臣優那
「じゃあ蘇我と上杉!戦って!」

恐い
まともに戦えない
恐いよ

蘇我真依
「やー!めん!」

あっさりやられた

蘇我真依
「あんた麗子がいないからって弛んでるの?!」

上杉歩弥
「そんな‥‥…‥…つもりじゃ‥‥…‥…」

辛いよ
木刀を見たくない

上杉歩弥
「‥‥…‥…私,宮村先生にけがさせてしまったんです」

拷問では教師が生徒に手を出すのはいいけど生徒が教師に手を出すのは禁じられている
事故だとしても刃向かった事になる
理不尽だけどこれがこの学園のルールなのだ
拷問7日目で肉体的が限界を叫びだした


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