社会問題小説・評論板

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勇気があれば
日時: 2017/12/22 17:42
名前: ねこましゅまろ☆ (ID: 3KWbYKzL)

 朝、学校へ仕方なくサナは向かった。サナにとって学校…それは…地獄であった。なぜなら—…
はなの「あらそういえば!みました?昨日のテレビ番組!おもしろかったわ〜」
香子「あーみました!はなの様もみたんですね!なんせったって…あ」
 ギロっという目でサナの方を二人が見た。
サナ「…お、おはよう」
 サナは苦笑いがばれないように少し下を向いた。
はなの「ごきげんよう。あ、サナはこの香子とわたくしのバッグをロッカーにいれといてくださる?うふふっ」
 これはサナにとっては普通な事だった。いつも通り、ロッカーへバッグをいれた。
香子「はなの様ありがとうございます〜。ぷっはは〜w」
サナ「じゃあね…」
はなの「はあ…レモンティーが飲みたいわあ〜」
 そういいながらサナをじっと見て笑みを浮かべた。だがサナは頼まれていることを気づかなかった。
サナ「…?」
はなの「なあーにぼけっとつったってんのよ!あんたが買ってくるんでしょ!あ、香子は何飲みたい〜?」
香子「お〜!ありがとうございます〜。私は…紅茶で〜」
サナ『いやだな…。勝手に話をすすめられちゃうし…来年も再来年もずっとこのままなのかなぁ…』
 サナは自分はぼっちだったから話せる相手がほしかった。せっかく話してくれる人がいるのにそれを断ったら話せる相手がいなくなる、それがどんなに嫌なことでもぼっちはそれ以上嫌だと思い続けているからしょうがないことだったのだ。
サナ「はい…買ってきたよ。えーと…紅茶と…ハーブティーだよね!」
はなの「…。なにこれ。わたくしはレモンティーといいましたのよ?!」
香子「そうよそーよ!あ…私もちがう〜。私は生茶っていったの!」
サナ「…。でも…ううん…なんでもない。ご、ごめんね」
 サナはまた買ってくることにした。
サナ「はい」
香子「ふんっ12秒オーバーよ!」
サナ「ごめんねごめんね…」
 必死にただひたすら謝り続けた。
 そして昼休み。
サナ『あれ…バッグがない…どこだろうどこだろう…』
香子「ぷはあーwいただき〜。動画とったよー」
はなの「あらー。見せて〜」
香子「てか必死すぎwサナの顔!」
サナ『そっか…遊ばれてたのか…』
 サナは泣きそうになった。
香子「泣け〜w」
サナ「ごめんね…泣けない」
サナ『この涙はいじめから開放された時にとっとくから。私は諦めないよ…諦めたくないよ…』
香子「はいっ。かーばーん」
サナ「え…?」
  サナのバッグはボロボロ。もうこれで泣きそうだった。
香子「さすがに泣く?ふはは〜!」
はなの「わたくしはなにも悪くないですわよ?あなたが12秒オーバーした罰ですの」
サナ「…やめて…」
 サナはいじめられていることは前からわかっていたけど確信したくなかった。だけど今確信するしかなかった。
サナ『助けなんていないのかな…先生にいわれないようにいつも見張られてる。きっと言ったらこれまでで一番いたいいじめをされるんだろうな…こわいよ…』
 やっとの放課後。はなのと香子は日直で遅い。サナはいそいで帰った。
お母さん「サナ、おかえり」
サナ「うん」
お母さん「でね〜今日…」
 バッとサナはバッグがばれないようにしたのだがサナのお母さんはみていた。
お母さん「サナ…そのバッグ…」
 サナが逃げようとした瞬間サナのお母さんは手をギュッとにぎり、真剣な顔をした。
お母さん「学校で…なにかあったんならいいなさい。はっきり」
サナ「…うん」
 サナは全てのことを話した。
お母さん「…サナ、学校が嫌なら学校やめなさい」
サナ「え?転校するってこと?」
お母さん「それでも学校がいやならべつになんだっていいわ。いじめからも学校からも逃げなさい。お母さんが全部話してあげるから」
サナ「…うん!」
 サナは泣いた。この涙は開放されたときの涙。もういじめは本当のオワリ。もう苦しまない…、悩まない、1人じゃない。その涙。お母さんの存在。お母さんがいて…よかった…。
 その後…
はなの「なんですって?母にその事話した?」
サナ「うん」
香子「なにしてくれてるのよ!」
 香子が手を伸ばした瞬間、バッとふりはらった。
サナ「もうこの学校にいない。いじめはおわる。私はいない。それでいいでしょう」
香子「よくないよ!はなの様、サナのお母さん校長と家族にはなすらしいよ?!」
はなの「まったく…!やめてちょうだ…」
 サナは真剣な顔をしながらはなのをみてさようならという感じで背をむけ、廊下をあるき姿を消した。それからサナは転校した。
サナ「今日から…転校なんだ!いじめはおわったの。」
 本当にサナにとってお母さんは自慢という存在とも言えた。勇気をもつことで人はかわれることを知った。これからは勇気をもつ人になることを決めたサナであった。
                             「勇気があれば」ー終ー

Re: 勇気があれば ( No.1 )
日時: 2017/12/22 21:23
名前: 広村伊智子 (ID: T6JGJ1Aq)

涙 腺 崩 壊

お母さん・・・・、真っ直ぐ育てられた良い方ですね。
そんなお母さんを育てたおばあちゃんにも感謝したい。
サナちゃんは本当に、
いい家族に恵まれましたね(´Д⊂ヽ

 

Re: 勇気があれば ( No.2 )
日時: 2017/12/23 09:39
名前: 地獄少女 (ID: UgVNLVY0)

はじめまして地獄少女です。
私の母親私の愚痴を言うんです...。
家に帰りたくない...苦笑


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