社会問題小説・評論板

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独り
日時: 2018/03/25 19:45
名前: あやあや (ID: h4V7lSlN)

※オリキャラ、駄文注意


<いじめは怖い。でも明日の朝が来るのはもっと怖い。
朝は一番嫌な時間。夜寝る時が一番安心できる時間。でもその時間達はいつも隣り合わせ。今、目をつぶってしまったら次、目が覚めた時には地獄のような1日が待ってる…。そう思うと不安で押し潰されそうになる。だから、少しでも意識のある安心をつなぎとめていたくて、私は最近遅くまで起きてるようになった。
『明日なんて来なければいいのに…』何度もそう思っている。なのに…容赦なく明日は訪れて…。『いっそなにもかも消えてしまえばいい』ひととき思ったりしてた。でも…結局なにも消えてない。いじめられている人だけが知ってる不安。怖い怖い怖い怖い怖い………。

「いってきます」
母にだけでもきずいてほしい、そう思っていつもより元気のない声で言ったその言葉。でも返ってくるのはいつもの「いってらっしゃーい」。なんか本当にむなしくなる。
「(いっそ死のうかな)」
何度も思っているけど、これは最低な手段だと言うことは私だって知っている。でも…死にたい…。


ガラッ

ドアを開けた途端静まる教室。私が席に着くまでの時間はそう長くはないはずだが本当に長く感じる。これが地味に辛い。席に着くと明らかに私に向かって飛んでくる暴言。最近はもう慣れてきて泣かなくなった。下を向き準備を進める。こういう態度が相手を調子に乗らせるというのは百も承知だ。でもこれ以外どうしようもできない。これしか私の耐えるすべはない。辛い、苦しい。

すれ違いざまに暴言をはかれるのも、隣の席の人に机を合わせてもらえないのももう慣れた。でも辛い。慣れたからって辛さから逃げ出せるわけではない。もう嫌だ。

いつからだったかな?食も喉を通らない。特に昼食なんて本当に食べられない。歯がガチガチいってて。このままだと飢え死にが先か精神的に限界が訪れて自分から死ぬのが先か………。

帰りの会は、苦しみから一旦ぬけだせる合図。すごく嬉しい

家に帰ってからの時間は本当に幸せだ。なにも考えなくていい。この時間が好きだ。

でも明日になったらまたいじめがはじまる。誰か助けて………私の味方、早く現れて…………>



パタンッ
音を立てて日記を閉じる。けっして良いとは言えない思い出。でも………
女の子「あの、すいません、先生に聞いてもらいたい事があるんです。お時間もらえますか?」
私「もちろん。……また何かあったの?」
女の子「いいえ、実は先生が言った通りにしてみたらいじめがだんだん無くなってきて……それが嬉しくって。」
私「ほんと!?やった!!良かったね!!!」
きっとあの時いじめられていなければこんなに人の気持ちに耳を傾けてはいなかっただろう。きっとこんなに人に親切にしようとは思わなかっただろう。だから、まだ少しだけ憎いけど、もう許してあげたいって思っている自分がいる。まあ完全には許してあげないけどね。

………今、私はすごく幸せなんだ。生きてて良かったって思う。死んだらダメって言葉今なら分かる。だから…

生きてほしい。死のうとしている人に、いじめられてた私からのメッセージ。生きていればいい事が起きる可能性がある。でも死んだら可能性も何もなくなってしまう。

だからくるしんでいる世界のみんなににもう一度言うよ………


生きて、死なないで…

いつかいじめのない世界をつくるのはあなた達だから………


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