社会問題小説・評論板

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他人には分からない。
日時: 2023/11/04 20:36
名前: A (ID: cUuPOcc7)


君の家族は仲が良い?

私の家は4人家族。

弟、お母さん、お父さん、私の4人。

弟はいつも自分が望んだ通りにならないと

すぐ泣く面倒でわがままな奴。

お母さんは弟だけ溺愛して、私には冷たい。

私が弟に何かすると、頬を叩かれる。

お父さんは私にはちょっと優しい。

けれど、私に興味なんて少しも無いだろう。

最後に私。小学6年生の女子。

学校でも虐められている。

学校でも家でも虐められてるなんて、

誰にも言えない。

そんな私の毎日を描く。


<第1話>私の日常

朝起きて、お母さんは起きるのが遅くて、

朝ごはんは作ってくれない。

だから自分でパンを食べて学校に行く。

学校での虐めは、仲間はずれ、悪口、暴力。

仲が良かった。と思っていた女子5人

グループで、陰湿な虐めを受けている。

先生なんて、助けてくれない。

でも私は学校の方が家よりマシだって思う。

ただの虐めより、家の方がよっぽど最悪だ。

誰にも助けは求められない。

"こんな世界壊れちまえ"

よくこの言葉が頭をよぎる。

最悪な学校が終わり、もっともっと最悪な家

へ重い足取りで帰る。

弟は保育園には行っていない。

お母さんが『弟と一緒にいたいから』

だって言っている。

私の時なんて、保育園に夜まで預けっぱなし

だった癖にさぁ。

そのせいで家に帰ったら直ぐに奴がいる。

私が帰ったのを確認した弟がニヤッと

此方を睨んだ。嫌な予感がする。

『わー!間違えてお姉ちゃんのマグカップ落としちゃったぁ。』

『は…?』

『ごめんねぇ。わざとじゃなくて…』

弟が壊したマグカップは引っ越して行ってし

まった友達がくれた最初で最後のプレゼント

だった。私は怒りのあまり一瞬何も言葉が出

て来なかった。

『ごめんねじゃ済まされないよ…!』

私が声を上げた瞬間、弟はわざとらしく

泣きだした。

『うわぁあん…!!お姉ちゃんがぁっ!』

この憎たらしい泣き声を聴いて、直ぐさま

お母さんが来た。

『何やってんのよッ!』

バシッ!!

お母さんが私の頬を叩いた。弟がお母さんに泣きついている。

『ままぁっ…わざとじゃないのにっ!』

『お姉ちゃん何だから!』

お母さんの口癖。"お姉ちゃん何だから"

お姉ちゃんだから何だよ。

『あんた、それ片付けなさいよ!』

砕け散ったマグカップの破片を指さして、

弟を抱き上げて、あやしながら部屋を

出ていった。

目から涙が出てきた。腹の底から憎たらしい

あの2人の顔。声。

もう涙を流してしまったのが悔しくて悔しい

くて、泣きながら割れたマグカップ

を片して捨てた。

毎日が最悪で、誰も助けてはくれなくて、

これからもずっとこのままなのかと

思って怯えていた。

"こんな世界壊れちまえ"

またこの言葉。もうなんか自然に出てきてし

まう。

本当に壊れたら、どんなに素敵だろうって。

誰かこの地獄から私を助けだして…。

そんな叶うわけ無い事を願いながら、布団に

入る。

涙を流しながら寝るのは毎日の事だ。

でも今日の事で腹が立って寝れなかった。

携帯で自分の悩みをネットに愚痴ってみた。

返信来るかななんて思いながら待っていたら

返信が来た。

『それは大変ですねー!実は私も~~〜~~~〜~~~~〜~~~〜~…で!お互いに頑張りましょう!♪(*^^*)』

は?

めちゃくちゃムカついた。

何それ。本当に私は悩んでるのに。

自分語り長々した後に『♪』『(*^^*)』とかの

顔文字絵文字つけてさ。

ふざけんなよな。

さっきよりもっとイライラして目を閉じた。

"他人には分からない"

自分の辛さなんて分からない。

もう誰も信じれない。

全てに失望し、眠りに落ちた。

夢を見た。

黒い髪。綺麗な目。天使のような子が空から

舞い降りてきた。

優しい光に包まれて、手を差し伸べている。

その手を掴んだ所で夢は終わった。

『早く起きろ!』

バシッ

お母さんが起こしに来た。一瞬で地獄なこの

現実に引き戻されてしまった。








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