社会問題小説・評論板
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- 失恋性夢覚病の友達
- 日時: 2025/03/15 20:56
- 名前: 闇堕ち (ID: UgVNLVY0)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14113
この物語はフィクションです。実在する個人・団体とは一切関係ありません。
またこの中に出てくる奇病は創作であり、現実に存在するものではありません。
元気だったあなたの笑い声、今は聞こえない。
毎日ふざけ合って笑ってたあなたは、今は何も言ってくれない。
いつも隣で歩いていたあなたは、今はもう立ち上がれもしない。
現実と夢のバラスンが取れていたあなたは、もう夢しか見れない。
目次
登場人物>>1
第一話>>2
- 「登場人物」 ( No.1 )
- 日時: 2025/03/14 20:44
- 名前: 登場人物(仮) (ID: UgVNLVY0)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14113
林山 莉子 中学2年成生の主人公。菫の友達。優しくて喜んでもらうのが好き。世話焼き。
百田 菫 中学2年生。莉子の友達。明るくて調子のいいおふざけ女子。
沖田 類 中学2年生。クールで無口、ふざけてるやつが嫌い。
- 第一話 ( No.2 )
- 日時: 2025/03/14 21:12
- 名前: 闇堕ち (ID: UgVNLVY0)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14113
ある日の放課後。
私莉子は今日は部活動が休みで、帰る方向が一緒の友達、菫を待っていた。
菫はどうやら、今日沖田類という無口で少し気難しそうな美形男子に告白すると言って、教室を出て行った。
今は4時、そろそろ帰ってきてもおかしくないが…
ガラッ
莉子「あ、菫!」
菫が来たことにより安心した私は、ほっと胸を撫で降ろした。
でもそれもほんの一瞬、ふらふらとした足取りの菫は、うつむいて今にも倒れそうになっていた。
莉子「あ…菫…」
私はゆっくりと菫に近づいた。
顔を上げたすみれの顔は、涙でぐしょぐしょになっていた。
莉子「す…菫…」
菫「…振られちゃった…ヒック」
菫はしゃくりをあげながらも、頑張って私に告白の結果を伝えた。
ああ、失恋してしまったのか。
いつもはおふざけで私を笑わせてくれる菫は、むしろ私が釣られ泣きしてしまうくらい大粒の涙を流している。
失恋って、辛いよね。
今まで好きだと思っていた相手にキッパリ嫌だと伝えられ、自分のことは本当は心で好きと言うもう妄想ほもできるのが難しくなる。
泣いて泣いて凹みまくって、また新しい相手を見つけるのにも時間がかかる。
特に菫はそうだろう。菫の恋は盲目だ。しっかり相手のことを考えているが、時に理性を失って自分の気持ちを優先するところがある。
そんな盲目な菫が、大好きな彼からキッパリ一言「無理だ。」と言われるのはとても辛いだろう。
莉子「つらかったね…つらかったね…」
菫「私ッ…うるさいからっ…いやってぇ…」
必死に感情を伝えようとしいている。自分がどんなに辛くても、相手が結果が気になっていことを察して。
莉子「無理に喋んなくても大丈夫だよ。いっぱい泣こう。」
菫「うん…」
菫は頷いてしゃべるのをやめた。
今は無理に喋んないほうがいい。余計思い出して辛くなるだろう。
莉子「帰ろ。もう時間だしね。」
菫は私にもたれかかって、一緒に家に帰った。
-次の日-
莉子「おはよう。菫!」
菫「…はよ…」
いつもは元気におはようと返してくれる菫は、聞こえないくらい小さい声で挨拶を返した。
なんだか菫に元気がない。失恋の影響だろうか…
- Re: 失恋性夢覚病の友達 ( No.3 )
- 日時: 2025/03/14 21:48
- 名前: 闇堕ち (ID: UgVNLVY0)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14113
今日の菫はなんだか調子が悪く元気がなかった。
いつもポジティブなのに何もかも悲観的でネガティブになっているし、給食が菫の大好きなカレーとプリンだと言うのに、全く食が進まず、半分残していた。
莉子「菫、大丈夫かな…」
夕陽の差し込む窓辺で私が頬杖をついた。
心配だ。あのまま自殺などしてしまうことも考えられないくらい暗くなっている。
早く立ち直れるといいのだけど…
-次の日-
莉子「おはよう!」
菫「…………」
莉子「あ…」
菫、今日も元気ない…
それどころか…昨日より悪化してる?
それからもずっと、菫は元気がなかった。
それでも私は諦めずに挨拶する。
そしてある日
莉子「おはよう!」
シーーーン
莉子「菫?」
ついに菫が学校を毎日休むようになった。
莉子(どうしよう…本当に自殺してない?大丈夫?…)
頭の中が不安でいっぱいになって、押し潰されちゃいそうだ。
莉子(そうだ!ショックで学校来れないだけかも!)
私はスマホを起動してLEINを開いた。
莉子(えっと…『菫、大丈夫』っと!)
私はメッセージを送信した。
既読つくかな‥とドキドキする。
心臓が鳴り止まない。不安に襲われて頭がおかしくなりそう。
ピロン
莉子「菫!?菫だ!!返信きてる!」
菫のメッセージには『大丈夫…だけど』と書いてあった。
一体どうしたんだろうか…
菫『私、失恋性夢覚病になったみたい…』
- 第二話 ( No.4 )
- 日時: 2025/03/15 20:55
- 名前: 闇堕ち (ID: UgVNLVY0)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14113
莉子「うそ!?」
私は思わず叫んでしまった。
失恋性夢覚病…
最近話題になっている、いわゆる''奇病''
発症する人はごく稀らしいが、心が弱い人が発症する傾向があるらしい。
莉子「いつも笑っていたのに…」
私は絶望しながら、昨日やっていたドキュメンタリーを思い出す
『失恋性夢覚病になり、ケアが追いつかず狂人と化した女の人』のドキュメンタリーで、最終的にその「狂人」になったらもう殺めるしかないのだそうだ。
そうはさせたくない。いや、させない。
菫はきっと治る、そう強く心の中で願った。
-次の日-
莉子(今日は金曜日だ…菫大丈夫かな…)
菫「おはよう…」
描き途中
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