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僕は歩いて行く
10人を背にして
「僕はね、」


「！！そんな……」　　　　「どう…して……？」
「照美様…ッ！？」　「行かないで下さい！」


「総帥と行くんだよ。此処を出て、別の場所へ行く」



世宇子中

10人。
11人じゃない。

僕はもう
イレブンじゃない。

「僕を…」「俺を…」



10人の顔が歪んでいる

「「置いて行かないでよッ……!!!!」」


悲しみに満ちたその声
僕は微笑んだ

「…大丈夫」

皆寂しい　苦しい　胸が痛い

だって
皆
僕の事好きなんでしょ？


「僕がいなくなっても…」

皆から遠ざかっていた足を止め
振り返った




「僕との誓いは、忘れないでね」

振り向かないつもりだった
振り向いてはいけなかった


「「て…るみ……様ァ…っ」」

「…！！」

皆泣いていた
初めて　の　信頼できる人

　僕

行ってしまう

皆恵まれない人生を送った
僕も
初めて幸せになれた
”仲間”
　が



出来た事＿＿＿＿。


「………ッ…」

ツ　　ゥ　＿＿　。




「ッウ……ぁ……あ…」
僕だって

寂しい

嫌　だよ
離れたくない


僕は泣き崩れた

いくら酷い事を言っても
僕は…



「うわぁあああああッ…!」



君達を、最高のチームメイトだと


思っているよ。





服従　強さ
もうどうでも良いから

帰りたい
戻りたい

あの頃の　世宇子中に



「……世宇子中メンバー達よ」


涙を拭い　立つ



「また、いつか会おう。最高の自分になって。…」















僕は、ふっと微笑んだ。




















「僕を惚れさせて、ね？」















世宇子中のお話*完