ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

よーし帝国編書くぞー
きれいな佐久間と鬼道さんのお話かもです。

＊。

鬼道さんは　元気だろうか
練習中　タオルで汗を拭きながら　グラウンドを見つめる

『佐久間っ!!』
バシュッ
『はいっ!』

「……!??」
一瞬　昔の思い出が蘇る
そう　あの頃は　まだ鬼道さんがいて

強くなる事だけを考えていたのに
楽しかった
辛い練習にも耐えられた



人間ってのは凄い
いくらその人に恋をしていても
その人がいなくなって何もできなくなる訳じゃない

やろうと思えばできる
何だって


俺は　だから　今でも…


「昔は　よかった…な　ぁ」
サッカーボールを抱えて、囁く

いや　昔がよかったんじゃない
鬼道さんが　いたからだよ

貴方がいなかったから　俺は壊れた
寂しくて寂しくて　かまって欲しかった
それだけ　…


も　う　ど　う　で　も　よ　か　っ　た


貴方がいた時は　強さを求めるサッカー
貴方がいない時は　楽しいサッカー

やっと楽しくできると思ったのに

ど　う　し　て
すれ違ってしまうんだろう


貴方のせいだ
雷門中なんかに入ったから

全部　貴方のせいにする



そうしないと＿＿＿＿。

…鬼道さんは　俺の事なんて
只のチームメイトにしか思ってないんだ





ザッ！

「久し振りだな。佐久間」

「………！！！」
顔を上げる
そこには驚いた顔の　鬼道さん　が……


「おいどうした佐久間?…泣いているのか…?」

確かに俺は泣いていた　ほんの少し

「…いえ、有り難う御座います。鬼道さん」
「いや、別に…」



「………。」



ねぇ、いいかな?
いいでしょ?
大丈夫。後悔は、させないから！


俺の唇が　貴方の唇へ








重なる　甘いキス

　　　　　　　　　　　　　　＊。