BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【イナズマイレブン】 後悔は、させないからねッ! ( No.42 )
日時: 2010/05/12 21:17
名前: KIKKO ◆nZ9ukkMlu6 (ID: W0MEbhZQ)

源田→佐久間です。


*。


後悔なんて させる気持ちは毛頭無い
逆に

後悔すれば良い

この罠に嵌った事
出会った事さえも

全て____。






「そんな事したら傷開くぞ?」
「…構わない」

「ハン…俺が、嫌なんだよッ……」

「俺は俺の物だ」
口塞ぎにキスをする

何回も 何回も

「……ん…っ」

佐久間の頬が熱い
「源田……ッ…」

分かってる お前は


お前は__。

ずっと言おうと思っていた

切なくて 胸が苦しいよ
お前は こう思った事、無いんだろう?

好きすぎて 泣いてしまう位


人を愛した事が無いんだろう?



「俺に”恋”してないだろう?佐久間」
「…!してるよ……っ」



「ウ ソ だ」
「!」
佐久間の瞳が潤む

「じゃあ何だよ…この感情は……っ」
俺は目を細める
これが最後かもしれない

キスするのも
抱くのも
頭を撫でるのも
頬に優しく触れるのも

またキスして 囁く 愛の言葉を


サイゴ だから…



「それはな…」

これを言ったら全てが終わる
サヨナラだ

「ただの”欲望”だよ__」
「そんな…!!」

佐久間の頬に 一粒の 涙 が

もう触れられない
怖い
今度触れたら 俺 歯止めが利かなく……

どうしてこんなに 嵌ってしまったんだ


お前に


後悔していたのは 俺の方だ
嗚呼 何故?
何故こうなると分かっていて

抱いた?



「俺はお前に”恋”している」
佐久間から そっと 離れる

「じゃあな、佐久間?鬼道が待ってる。お前を……」

「ちょッ…源……田!!」


タッ…


左様なら 俺の 一瞬の思い出
甘い時間
「…あー」

立ち止まる

パタ タッ…

地面に 一滴 また一滴
落ちて行く

「雨が降って来やがったな__」






空は雲一つなく 澄んだ青空だった

                     *。