BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: REBORN 【雪柳の咲く頃に 編】 ( No.20 )
日時: 2010/01/15 21:23
名前: 時雨 (ID: LmekyLqy)

   十三話
     『終わりの話し』

玲「・・・はぁ|||」

ツ「ど、どうしたの?・・・って、また無断で俺ん家 入ってるし!?」

玲「リボーンさんの許可はとったけど?」

ツ「いや、そういう問題じゃあ・・・」

玲「いいだろ?どうせ暇だったんだろうし。」

ツ「・・・?」

 ツナが軽く首を傾げたのを見て、玲は言い返す

玲「ちょっと、逃げてきたんだよ。お姉ちゃんが酷いから。」

ツ「酷い?」

玲「いや、あのまんまじゃ、ウチが壊れる。」

ツ「こ、こわ!?」

玲「だから ちょっと避難してきたんだよ。」

 そういって玲はストンとツナの隣に腰掛ける

 ちなみに現在時刻は8時53分
 ツナは まだパジャマ状態である

 後ろで くくった玲の髪は、ツナのベッドにふわりと広がっている

玲「それが、昨日は何とかなったんだけど。」

 はぁ と玲は再び大きくため息をつく

玲「お姉ちゃんと恭弥君、昔っから仲悪くて。」

ツ「え!?面識あったの!?」

玲「まぁな。で、お姉ちゃんも恭弥君も負けず嫌いだから、今までケンカが続いてて。」

ツ(今までって・・・|||)

玲「しかも、二人とも年を追うごとにエスカレートするから、今じゃ家が壊れるかもレベル。」

 そういって玲は肩をすくめて見せた

玲「ま、いつも1時間も持たないから、その間だけ避難しているって訳。」

ツ「え、家の方は?」

玲「後で、自分で片付けさせる。いくら何でも全壊は無理だろうし。ってか
  そこまで出来るわけ無いしな。」

ツ(じゃあ、半壊はできるってことじゃ・・・!?)

玲「あ、そうそう。俺、ツナに言わなきゃならないんだ。」

ツ「?」

玲「前、話したとおり、俺はツナの護衛役だけど、もう、いいらしい。」

ツ「え・・・?」

玲「なんでも、ツナの所に刺客が来るはずが、何かの間違いだったって。」

 ゆっくり、玲は立ち上がる
 前を見ている顔はここからでは伺えなかった

玲「だから、もう、いいって。」

ツ「・・・・・・」

 なにも、言えなかった
 だって、玲は笑っていた
 わずかに涙をためた目で、微笑んでいた
 
 それだけで、十分だった