BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: REBORN 【雪柳の咲く頃に 編】  リク受付開始! ( No.47 )
日時: 2010/01/21 22:30
名前: 時雨 (ID: LmekyLqy)

   十九話
     『音無』


ツ「・・・は?」

玲「か、簡単に言えばただ気に入らないんだろうけど・・・」

時「気に入らないんじゃないわ。嫌いなのよ。存在全てが」

玲「・・・お姉ちゃん、言い過ぎだろ。それ。」

時「いいのよ。本当はもっと言いたいところだけど。彼女を目の前に
  そこまで言ってあげたら可哀相じゃない?」

玲「・・・十分、ダメだと思うのは俺だけか・・・?」

 玲のつっこみを無視して、時雨はニコニコと変わらぬ微笑みを浮かべている

ク「・・・・・・」

ツ「だ、大丈夫?」

ク「・・・ん。・・・その・・・骸様が、会いたいって・・・玲君に」

玲「お、俺!?」

ク「・・・そう。」

 でも・・・と、玲が言いかけた瞬間、クロームの姿が霞みだした

?「クフフ・・・クフフフフ・・・」

 ゾクリ 嫌な感触が玲の背中を走った
 独特の笑い声に、ツナはツナで嫌な感触を覚える

ツ「・・・骸・・・」

骸「クフフ。久しぶりですね。沢田綱吉。」

玲「・・・」

骸「おや、そんなに構えなくてもいいですよ?玲君?」

玲「骸・・・っていったか?」

 ピク と時雨の肩が揺れる

ツ「・・・」

 その理由は何となく分かった

 玲の雰囲気がいつもと違う
 どこか、黒っぽいような・・・

時「・・・振響音無」

ツ「え?」

時「振響音無流。彼の型よ。今、彼は、剣士としてあいつの前にいるの。
  ・・・今の玲は、危険きわまりないわね。」

 笑顔を崩さぬまま、むしろ、思いっきり微笑んで時雨は言った

骸「・・・もしかして、嫌ってますか?」

玲「もちろん。即答でだ。」

骸「それは、困りましたね。」

玲「あ、お姉ちゃん?さっきの言葉、撤回する。








  こいつ、本当に、嫌いかも」