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Re: REBORN 【雪柳の咲く頃に 編】  リク受付開始! ( No.62 )
日時: 2010/01/30 15:48
名前: 時雨 (ID: LmekyLqy)

   二十三話
      『突然x2』


?「やぁ、玲。会いに来ましたよ?」

 その声は、丁度 三日前に聞いたところだった

玲「・・・骸か?」

 ぞわっ という感触を押さえ込みながら、玲は振り返る
 予想通り、そこには満面の笑みの 骸が

玲「・・・どうしてここに・・・」

 聞くことを間違えた気がする

骸「だから、君に会いにです^^」

玲「はぁ?・・・っていうかお姉ちゃんは!?」

 またここでケンカなんかされちゃ困る!
 と、玲は警戒混じりに辺りを見回す

骸「大丈夫ですよ。彼女は”いい”と言ってくれましたから」

玲「それ、どういう意味の”いい”だよ!?」

 玲のつっこみをさらりと無視して、骸は三日前のように ずい と近づいてくる

骸「僕は、この間言いそびれたことを言いに来ただけですよ」

玲「?」

骸「そうですね。まだ、ハッキリしていませんが」

 骸は少しだけ目を泳がせると、ポツリと言った

骸「どうやら僕は、君に




        惚れているようです/////」


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玲「 —— ・・・っっッ/////!?」

 慌てて玲が起きあがると、そこは自分の部屋だった
 自分がベットの上にいることに気付き、少しづつ落ち着きを取り戻す

玲(・・・ゆ、夢・・・?)

 だとすると、とてつもなくリアルだったな
 と、玲は身震いした

 実際、玲の見ていた夢は骸の幻術である

玲(・・・やな夢。・・・さ、練習しなきゃ)

 玲は首を大きく振ると、髪をざっと束ね、部屋を後にした


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 今日はここへ引っ越してきて丁度 一ヶ月
 雪柳の花も、もう終わりに近づいていた

    プルルルルル・・・

 突然、電話が鳴った

時「・・・Hello?」

 それは、アメリカからの国際電話だった

時「えぇ・・・玲?いるわよ?・・・・分かった。今、かわるわね」

玲「・・・俺?」

 どうやら、俺にだったようだ
 首を傾げながら、俺は受話器に耳を押しつける

玲「・・・もしもし?」

?『国際電話って分かってるんでしょうに。ハローぐらい、言えないんですか?』

 ため息混じりの、ものすごく聞き覚えのある声がした

玲「・・・!?ど、どうして!?」

?『私が電話しちゃいけませんか?玲?』

玲「い、いけなくはないけど!?・・・で、もう、体は大丈夫なわけ!?」

?『ばっちりですよ!』

 バンッ とテーブルか何かを叩く音がした

 彼女の癖が出始めたな、と、玲は呆れ半分ため息をつく

玲「で、何の用なんだ?」

?『今からそっちへ行くので、よろしくお願いしますってことです☆』

玲「・・・は!?・・・おい!百合!?」

 叫ぶが、受話器はもう ツー という音しか返してこない

玲「・・・はぁ|||」

 思わずため息をついて、俺は受話器を置いた

 



 日本に来るだって?


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 百合

 それは、俺の双子の妹である

 隠していたわけではないのだが、俺には双子の妹がいる

 体が弱く、口調は俺に対しても敬語
 そのくせに、やることが男勝りで適当だったりする
 アメリカで、もう九年 療養している
 俺と同じ姿をして、俺と同じ能力者で、俺と同じ剣士な百合





 そんな妹が、日本に帰って来た