BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

200レス突破企画。刻鎖様リク作品。 ( No.212 )
日時: 2011/01/09 22:42
名前: ささめ ◆rOs2KSq2QU (ID: jbwgUQwv)
プロフ: 刻鎖様リク品です(`・ω・´)【また×神】

 「アンタはふらふらし過ぎっス」

 ぷいっとそっぽを向きながら、また子は言った。

 「……久しぶりに会うってのに、何で突然説教アルか?」
 「アンタが浮気性だからっス!」

 きー! と両腕を振り上げて騒ぐまた子。対して当の本人である神楽は、むっとした表情である。それはそうだ、2人は3週間ぶりにこうして会えたのだから。

 (何アルか? 何で、こいつはこんなに怒ってるネ。……私は久しぶりだから凄く嬉しいのに……)

 神楽の方は万年休暇中をいっても殆ど差し支えないが、また子の方は違う。倒幕という信念を掲げた男——高杉晋介についていったまた子は、なかなかこうやって表の場に顔を出すことが出来ない。このような昼間から人がにぎわう公園など、もってのほかだ。今日会えたことも、神楽にとっては幸運としかいいようがない程。本当なら、1ヶ月、いや3ヶ月も4ヶ月も会えない状況になってもおかしくないのに。

 (それとも————こいつにとって、私はちっぽけな存在、ってことアルか)

 ……考えていく度に、だんだんと沈んでいく心の重みを感じる。神楽の表情がしだいに曇っていった。もしかしたら、こいつは高杉の方がやっぱり好きなんだろうか。いつもなら浮かばない考えも、今では現実味が増している。

 「聞いてるんっスか、チャイナ小娘!」
 「…………き、」

 そこへダメージを与えてくる恋人の介入。
 神楽は拳を握り締めると、顔をあげた。きっ、とまた子の顔を鋭く睨みつける。その様子にまた子が一瞬怯んだ。そして————

 「聞きたくないアルっ!」
 
 神楽は怒声をあげた。周囲で談笑していたカップルや子ども達が、一瞬だけ動きを止める。冷ややかな視線がまた子と神楽に注がれるが、神楽はそれには気付いていない。神楽は、さらに大きな声を張り上げた。

 「何でお前はそんなに怒ってるアルか、何で前みたいに神楽って呼んでくれないアルかっ、何でっ……!」

 神楽は、小さく息を飲み込むと、泣きそうになりながら、言葉を紡ぐ。

 「…………何で、好きって言ってくれないアルか…………?」
 「はぁ!? ちょ、チャイ————」

 と、また子が神楽の言葉に弁解を始めようとしたその時。神楽はすでに帰路についていた、というか公園外へと猛ダッシュしていた。固まったままのまた子には、もうもうとした砂埃のみが残される。また子は、「あー!!」と大きく叫ぶと、両手で顔を覆い、小さく呟いた。
 指の隙間から、真っ赤な顔で。


 「……久しぶり過ぎで照れてた、って言ったら……。分かってくれるっスかね……?」



 ■ゆー、うぉんととぅー、あんだーすたんど!



 (……次会う時は覚えてろアル!)
 (何で逃げちゃったっスか、バ神楽!)





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気持ち悪いほどの糖分に。そしてまた子と神楽のお互いの呼び方は想像ですよっていう。銀魂の山から紅桜編を取り出すという作業はしなかったっていう。

ちなみに刻鎖様のみお持ち帰りおーけーです!
煮るなり焼くなり「バルス! レスがごみのようd(ry」でもどうとでもしてください(