BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ■食べる ( No.800 )
- 日時: 2014/04/03 23:35
- 名前: ささめ ◆rOs2KSq2QU (ID: 35AN48Qe)
- プロフ: sss 鬼+白 どう食べるか
「お前は見た目からしてえげつないからなぁ、加熱しないと絶対無理」
「貴方がそれを言いますか。……まぁ私もゲテモノ食いは趣味じゃありませんから、そのままは遠慮したいです。何かそのまま食べたら口の中ぬるぬるしそうで……」
「僕の体表がそんなに粘液塗れなわけないだろ!?」
「そうでしたね。貴方は偶蹄目でしたね。ではやはり食事の際にはそのもふもふが邪魔になるでしょうね。あっ、いいこと思いつきました。これからそのもふもふだけを刈り——散髪して、食べやすくしちゃいませんか豚野郎さん」
「今お前刈るって言った!? 嫌だよ何で丸刈りにされなきゃなんないんだ寒いだろイケてないだろ女の子がびっくりするよ!」
「中身が爺なんだから外見も爺にしたらいいじゃないですか」
「誰が爺だ! ……っと、いけないいけない、話が逸れてた。とにかくお前は女の子みたいに柔らかくもないしおいしそうでもないから、どうだろ、三日三晩煮込むぐらいがちょうどいいんじゃないの。そのおでこの角も堅そうで美味しくなさそうだしね!」
「それを言うなら貴方もでしょう。そのへらへらした面を眺めているとこちらの食欲が減少します。首を下半身をもいで、内臓だけをちゃちゃっと香草と一緒に焼いていただかなくては、その豚臭さが気になりそうだ」
「はは、やっぱりさっきのはナシだ! お前みたいな朴念仁はどれだけ煮込んでも絶対臭みやら毒が出てきそうだ! だから干し大根みたいに、一度水分を抜いてからからにしてから料理してやった方がいいかもね! 干し鬼なんてなかなか貴重な材料になりそうさ!」
「失礼ですね。私は昔から深みのある鬼だと言われていますよ」
「深み? どこが?」
「眉間の皺とか執念とかその他諸々ですね」
「最悪じゃないかそれ! さらに前言撤回、やっぱりお前は食材にも薬にもならない! 毒だ毒、しかも口に入れるまで気付かないような遅効性かつ体中の穴という穴から血を吹き出すタイプの毒だ!」
「そんな毒あるんですか、すごいですね。こんど見せてください下半身愉快野郎」
「見せたが最後お前は絶対その毒を僕の口に突っ込むだろ! すぐに自分の死期を感じ取った自分が恐ろしいよ!」
「私は食べ物で遊ぶのは好きではありませんよ」
「ほら既に毒を食べ物だって言ってる! 毒は食べちゃいけないんだからな、お前の中で毒は″僕が食べるもの″という認識なのか!? そうなのか!」
「毒を食らわば血だらけ?」
「毒を食らわば皿までだろそれはァアアア!」
「うるさい耳元で叫ぶな三徹だと言っているだろうが!」
ツッコミをした瞬間、ばきゃり、と白澤の頬に勢いよく金棒がめり込んだ。悲鳴をあげる暇もなく倒れる白澤を横目に、金棒の持ち主である鬼灯はよく聞こえるように舌打ちをした。
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明日!!!明日卒業するからァ!!!!ってサバンナでブリッジしてます(余裕)