BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: *一年ノ僕ラノ物語*【BL】 ( No.270 )
日時: 2010/12/24 17:51
名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: iGvI5nur)

第39話

今、舞台裏でスタンバってる。次の演目が俺らの合唱だから。
・・・あー・・・次かー・・・。
なんか異様にプレッシャーを感じるよ。
全く。

「高ちゃん」
「ん?なに啓太」

ん、高ちゃんに啓太が話しかけた。
・・・あの2人、なんでこうも絵になるのかな。
啓太が小さいからか?

「頑張ってよw」
「緊張するからやめてよw」

あんな楽しそうにじゃれあって。
見てるこっちまで・・・__


__・・・こっちまで、何だ?
こっちまで、の次、俺今何考えそうになった?
啓太と高ちゃんが楽しそうにしてて、それで——

・・・分かんねえや。

「安田、どーしたの?」
「いや、別に」

剣・・・君の気遣いは有難いよ。
多分今剣に話しかけられなかったら、俺多分本番中このことで頭いっぱいだったよ。





さっき、俺が嫌悪感を抱いたのは、何に対してだろう。

・啓太が高ちゃんに話しかけたことか?

それとも

・啓太と高ちゃんが楽しそうだからか?
・高ちゃんが啓太に、笑顔を向けてるからか?
・啓太が、高ちゃんと仲が良いからか?


分カラナイ。分カラナクテイイノカ。
分カラナイホウガ正シイノカ。分カッタホウガ正シイノカ。

答えが分からない問題なんて、国語だけで十分だ。