BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: *一年ノ僕ラノ物語*【BL】 ( No.382 )
日時: 2011/04/09 07:58
名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: IJ2q7Vk/)
プロフ: こちらの小説はやっと1月の行事ですよ。


__早朝6時、とある中学校の校庭にて。

「全員いるー?」
「1、2、3・・・。・・・うん、全員いるみたい!」

期待と不安に胸を躍らせる少年少女の声が飛び交う。

いつもと違った重さのサブバック。
着替えや部屋レク用として用意されたトランプなどの詰まった大きな鞄。
それらを携えた少年少女は、各々クラスの列に並んでこれから始まる旅の話をしている。
目を輝かせて。

学校の敷地内に、最早見慣れたデザインのバスが入ってきた。

「おおーー!!」

皆の歓声が起きる。確認だが、今は早朝だ。

1台、2台・・・全部で4台。


≪静かにしてください。

 これから、スキー林間 開校式を始めます。≫



第52話 大イベント、スタート。


「では、今日、明日、明後日の3日間、皆で頑張りましょう!
 帰ってきたときには、皆さんは、また一つ大人になっていることでしょう!!」
「じゃあ1組から順番にバス乗りこんでくださーい」
「スキー林間は遊びじゃないからねー!授業だってこと忘れないようにー!」

             *

「全員乗ってるよね?桐谷確認して」
「乗ってます今確認しました」
「そーじゃなくてちゃんと確認して」

学年委員長・・・というかただの4組の生徒の桐谷の返答に、
担任だけではなく引率の保険医やバスガイド、運転手は苦笑いの混じった微笑みを見せる。
(ちなみに生徒は爆笑している。)

なんというか、いつも難しい恋に悩む彼らも、やはり無邪気な中学生だ。
ドSもクールもお母さんも秀才も無表情も、こんかいだけは全員同じ顔である。
もう座りなれたはずのバス座席を、物珍しそうにいじくりまわす。


≪では、皆さん出発します。シートベルト、ちゃんと閉めてくださいね≫