BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: *一年ノ僕ラノ物語*【BL】 ( No.487 )
- 日時: 2011/08/11 16:06
- 名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: rr7rOhbW)
- プロフ: BGMは戯言スピーカーoff vocal.
第68話 性について。
「俺さー、今からすっげえ今更なこと言うよ?」
「今更!?」
「いや、ツッコミ早いから」
桑田と浜田は隣同士で、体を洗っていた。
ふと、急に何か思い出したかのように桑田は浜田に話しかけた。
浜田は聞き流す気満々で桑田の言葉に応じる。
「で、なに?」
浜田は、それでも桑田の方をちゃんと(顔だけ)向いて言葉を紡いだ。
桑田は浜田の視線に気付いたのか、浜田の方へ顔をやる。
そして、ほぼ無表情で
「男湯って男だらけでムサくね?」
こんなこと言い出した。
「今更!?」
「最初に今更なこと言うって言ったろっ!」
流石の浜田も突っ込まざるを得なかった様子。
いつもの様に適当にボケて返すという選択が出来なかったらしい。
桑田は浜田の反応に、最初の言葉を聞いていればそこまで驚かない、そう主張した。
桑田は言葉を続ける。
「いやさ、男湯だから男が入るじゃん。女湯だから女が入るじゃん?
だからこっちは男だらけ。むこうは女だらけで」
「何論だよそれ」
「自論。だからさ、早い話ね、俺女に生まれたかった」
「じゃあ一回土に埋まって生まれ変わってこい」
「ひっでえ!」
桑田はバカだと再度確認した浜田。
何コイツ、とでも言いたげな顔をして桑田を適当にあしらう。
それでも食い下がる桑田に、
「女に生まれてどうすんのお前。女に生まれたら思考は女だよ?」
と、現実的なことを言ってみた。
だが桑田は、さも当然のように
「え、そりゃそうじゃんw」
そう返した。
わけが分からない。桑田の頭は、きっと覗いても分からない。
「別に思考は女でもかまわねえよwただ単に、女に生まれたかったの」
「それってさ、女が男に生まれたかったって言うのと一緒?」
「・・・違うんじゃない??」
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(女に生まれてた方が、気が楽だったんじゃないかな)
(多分、このクラスの男子みんなが心の奥で思ってるよ)