BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: *一年ノ僕ラノ物語*【BL】 ( No.507 )
日時: 2011/08/30 18:37
名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: LsxQHR/F)


第72話




今日は卒業式だ。
3ヶ月くらいしか一緒に部活やってないとはいえ、やっぱり先輩達が居なくなるのは寂しい。

それに、結構尊敬してた先輩とかだっている。
1年の俺らのことを、可愛がってくれた先輩だっている。


あ、先に言っとくけど、卒業式はさっき終了した。


先輩達は皆泣いていた。
皆で泣いていた。

先輩達の泣き顔は先輩達の引退試合で痛いほど見たけど、今日の先輩達は凄く嬉しそうで。
なんか・・・やりきった!みたいな顔してた。

2年後は、俺達がここに・・・祝われる身として出るんだ。

そう思うと、なんだか自分の行く末がちょっと不安になった。


俺は2年後、何にも思い残すことなく笑えるだろうか。
後悔も後腐れも、ましてや憎しみなんてものも何もなく。
いい顔して、皆と別れることが出来るだろうか。



きっと今のままじゃあ無理だろうな。
来年、まだ受験っていうシガラミや卒業まで余裕がある来年のうちに、全部片付けられるかな。

来年になったら、また新しい悩みが増えてしまうかもしれない。


今年の卒業生が、この前の震災のことを言っていた。

「先日の震災で電力供給などがままならない昨今で、今日、こうして卒業式が出来ることに感謝します」

今年の先輩達は、いつもと違う壁を卒業前に一つ超えた。
その関係でプログラムがひとつふたつ潰れたというのに、幸せそうな顔をしている。

本当にいい先輩を持った。
背中を追いかけたくなるような、いい先輩を。



俺も、そう思われたいな。