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プロローグ


俺様は、猿影彼方。通称「現代の猿飛佐助」

まぁ、そんなことはないけど。
だって、本当は猿飛佐助って存在しないんだぜ？　呆れちゃうよ。
だけど、俺様はゲームの中の佐助なら好き。だって扱いやすいもん。


*****


「旦那ー？　旦那ー」

旦那とは、俺様の幼なじみの園田幸音の事。
何か、噂じゃぁ「真田幸村」って言われてる。噂だけどね。
あと、伊達凜音って奴がいんだけど、そいつは「伊達政宗」で。
片木小太郎は「片倉小十郎」って奴。
ＢＡＳＡＲＡではこいつらかっこいいんだけど、現実ではそんなに……。

にしても、おかしいな。

旦那は今日、俺様の家にＢＡＳＡＲＡをやりに来てるんだけど、いない。
トイレかな？　まぁ、良いや。先にやってよう。

「にしても、ゲームは良いな。嫌な事、全部忘れれる」

その時だった。

俺様に、眠気到来。
え、ちょっと？　俺様、まだ眠く————。




*****

目が覚めたら、森の中にいた。