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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/25 15:06
- 名前: 月女神 (ID: lTlVXzN9)
第2話
あ、もうこれ夢かな? 夢だったら覚めれば良い。だって有り得ないよね?
目の前にゲームのキャラがいるんだよ?
もう鼻血ものだよ。このまま死んでもいいぐらい。あぁ、夢ならば覚めろ。
そんな事を思う俺様って、中2病かなぁ?
「大丈夫かよ、あんた」
「へ、あ、ハイ。大丈夫っす」
でも、しかしこいつと俺様似てるなぁ。
流石生き映しって奴?
佐助は俺様の事をじろじろ見て、こう訊いた。
「あんた、女?」
「え、ハイ。…………ん?」
え、女? 女って訊いたの?
確かにね、俺様良く女の子に見られるんだ。なんか、女の子の様な顔つきなんだって。
ちょっと待て。俺様は男だぞ? 目は切れ長、顔には傷。どこからどう見ても、女じゃないよね?
ね? 聞いてる? 読者の皆様。
「へぇ、女の子なんだ」
佐助がにやりと笑う。
やけに怖い。今ここで犯られそう。俺様、大ピンチ?
そうなったら術をかけて……。
だが、佐助は笑顔で言ったのだ。
「ここは危ないからさ、俺様の鴉貸してあげるから、城まで飛ぼうか」
「え、あの、えぇ?!」
え、ちょ、それはもしかしてのもしかして?
待って、俺様は忍者です。術で簡単に移動できます。
女の忍者って、くのいちって言うんだっけ? かすがちゃんみたいな。
一度でいいから会ってみたいよね。
「あ、大丈夫です。城って武田信玄や真田幸村がいるところ? 走れるんで、道案内してください」
抱かれてたまるか。
俺様は男だぞ。でも、反射的にうなずいたし、女を演じなければ。
……いつかバレる事を願おう。
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