BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.6 )
日時: 2010/07/26 16:30
名前: 月女神 (ID: ObGpZ63u)

第5話

今日は何をしようかな〜。暇だし、術で誰かをからかって遊ぼうかな。
幸村の旦那辺りをどうだろうか? 止めとこう、なんか、怖そう。2槍を振り回してきそう。
だとすると、佐助か? 忙しそうだな。
お館様? 幸村の旦那に殺される(汗)

「どうしよっかな〜」
「何してるでござるか?」
「どわっ?!」

幸村の旦那がすぐ後ろにいた。
思わず、俺様は懐にある苦無に手をつけてしまう。
出さなくて良かった。殺されるよ、佐助とか、お館様とか。返り討ちも想像できる。

「某と共に城下町に行かぬか?」
「本当? 良いの?」
「うむ」

わぁ、城下町だって。すごく楽しみ。
で、ちょっと待って? 佐助とかは?

「佐助は承知しておる」
「あ、そうなの。良かった」

で、俺様と幸村の旦那は、城下町へと出かけて行った。


〜城下町〜

流石城下町、人でにぎわっているね。

「やけに騒がしいでござるなぁ」
「? こんな感じじゃないの?」

え、もっと静かなの? 俺様の時代じゃ考えられないよ。渋谷とか見てみろよ、万年騒がしいだろうが。
静かなんだね。

「Hey、幸村ぁ! 来てやったぜ?」
「お、お主は……伊達政宗!」
「ハァ? まきむね?」

寝巻か?

「おいそこの———」

兜に三日月を乗せて、眼帯をして6本の刀を持った青年(?)が俺様を見て、硬直した。
頬が紅潮し、なんか理想の女性を見つけたような、そんな感じ。

「Wow……。Beautiful」
「…………」

この野郎、俺様を女だと思ってやがるな?
英語はある程度は分かる。悪口ぐらいなら言える! ナメルな、学生を!

「Are you ready the die? (ぶっ殺すぞ)」

「お前、南蛮語が分かるのか?」

え、当たり前でしょ。英語で話しかけられたら、英語で返せ。これ常識だよね。
だから俺様はこの前呼んだ本で覚えた英語を言ったんだ。ぶっ殺すぞって。
それなのに、こいつは何だ? 俺様を何だと思ってるんだ!

「よし、決めた。こいつをもらう。小十郎、馬出せ」
「はい、政宗様」
「はい? え、ちょっと、えぇぇ?! 幸村さーん、助けてー」
「おのれ、伊達政宗ぇ! 彼方殿を放せ!」

ドゴッ。
あ、幸村の旦那が馬に蹴られた。
ちょ、俺様どうなっちゃうの?!

「えぇぇぇ………」