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奥州編　第１話

奥州

ここはどこだっ！　一面畑畑畑！　水田水田水田！
田舎かっ！　くそ、都会っ子なんだぞ、俺様は！

「着いた、ここが俺の城だ。ＯＫ？」
「……、凜音？」

そいつ、政宗は俺様の友達の伊達凜音に良く似ていた。瓜２つっぽい。双子か？
だが、違う。凜音はマジもんの刀は使わない。家にあるらしいけど、箒にしている。
それに、英語を南蛮語とか言わないし、第一俺様をこんな格好で運ばない。
つーか、凜音はもう少し優しいんだあぁぁぁ！

「Ha? 誰だ、凜音って」
「……何でも、無い。友達だよ」
「そうか」

政宗は大きく笑った。
む、良い笑顔だな。元々顔立ちが良いからな。
確か、伊達政宗の城は「青葉城」っていうんだっけか？

俺様、どうなるんだろう。


*****

「えぇ？！　彼方を竜の旦那に？！　どうすんの、旦那！」
「う、うぅ、すまぬ。佐助ぇ……」

幸村はオカン佐助に怒られていた。