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奥州編　第２話

俺様が奥州に連れてこられてから、次の日。
くせにより、朝の５時に目覚めてしまう俺様。何、この習慣。いらないんだけど。
だけど、いつもとはなんか少し違う。

やけに、腕が重い。何かが乗っているような感じだ。

あれ？　こういうのってさ、どっかの小説とかで読んだ事、無い？　あるよね、そういうの。


政宗が俺様の腕を枕にして寝ていた。


（やっぱりぃぃぃぃ！！！！）

起きるに起きられないじゃないか。何で俺様の布団で寝てるんだよ。
大体、お前違う部屋だろ？！　いつ入り込んできやがった！
あぁ、くそ。結界とか張っておくべきだった。失敗。

「くそぅ、んーしょっと…」
「んぐぁ、」

こいつは俺様の布団で寝かせておくか。仕方ないなぁ、もう。

ガシッ。

グイッ。

「んぉ？」

ばふ、と布団に倒れこむ俺様。
あ、腕を掴まれている。マジざけんな、刺すぞこの野郎。だが、しっかりと掴まれている。

「何なんだよ、こいつ〜……」
「おはよう、honey」
「うっぜぇ！　お前うざい！　死ね！」

こいつ起きたぁぁ！　放せ、放せ変態！

だが、その変態は————

ギュッ。


「はい？」

俺様を抱きしめてきたのだ。
で、政宗はニヤニヤ笑っている。そんなにあったかい？
さすがの俺様でも限界突破！

「死ね！　呪術、影縛りぃぃぃ！！！」
「おごぁっ！　てめ、何しやが……」

政宗は、地獄を見ることとなる。