BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.18 )
日時: 2010/07/31 18:27
名前: 月女神 (ID: VfitXk9z)

彼方編 第2話 【佐助視点】

名前は? 猿影彼方です。

職業は? 高校2年…。あ、あと忍びです。ハイ。

年齢は? これでも、17歳です。

で、俺らの事は?


「誰、ですか?」

「「ドチクショォォォォ!!!!」」


彼方が記憶喪失になりました(泣)

*****

ヤバいじゃんこれ。どうすんのこれ?!
記憶喪失ってどうやれば治るのさ! 俺、分からないよ? こういうの。
「最先端の医療術で治すから!」だとか言って、兵の傷や俺らの事も看病してくれたのは彼方だし。
俺らは、医療術とか知らないし……。

「あの、ゴメンなさい。なんか、申し訳ないです」

彼方は俺らに謝った。
何をしてるんだろう? 何もしてないのにね。

「大丈夫だよ。また生活してれば、思い出すって」
「そうでござる」

旦那もそう言ってくれてるし。
じゃぁ、最初から仕切り直しか。

「俺様は、猿飛佐助だよ。気軽に佐助って呼んでね」
「某は真田源次郎幸村。以後、見知り置きを!」
「あ、どうも。よろしくお願いします」

なんか、しっくりこない。
昔の方が良かったと思うのは俺だけか?
何だか泣きたくなってきた……。
その時だった。


「彼方ぁぁぁ! My honey。会いに来たぜ」


あぁ、もう! タイミングが悪すぎる!
何でよりにもよってこいつらが現れるのさ!

「独眼竜の旦那! 騒がしいよ!」
「伊達政宗! 静かに出来ぬか!」
「Ah〜? 何だお前ら。俺に文句があるのか?」

やばい、彼方の事がしれたら……。

「あの、凜音? 凜音か?!」

へ? 凜音? 誰だそれ。分からねぇ。
だけど、すっっごい懐かしそうな顔をしてるよ。彼方は。
独眼竜の旦那は眉をひそめる。

「またそいつの名前か。いい加減友達と間違えるのは止めろ」
「あぁ、ゴメンなさい。間違えました」
「Ah? お前、俺の名前分かるか?」
「ゴメンなさい。分かりません」

…あ、笑った。独眼竜の旦那が笑った。
何を吹き込む気だ?!

「良いか、彼方。お前は俺と将来の仲を誓った嫁だ。OK?」
「ふぇ?!」
「「「な、何ぃぃ?!!」」」

その手があったか!
くそ、もう少し早くそう言ってたら本気にして———。

「や、嘘でしょ? そんな嘘の告白、俺様いらないから」

あっさり玉砕されてやんの♪