BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.20 )
- 日時: 2010/08/01 11:52
- 名前: 月女神 (ID: mx7/95Ob)
彼方編 第4話
えーと、何でこんな状況になってるのでしょうか?
*****
10分程前。
「って事で、彼方のタイプに近いのは俺様ね☆」
「Ha! 寝言は寝てから言いやがれ。何で猿如きが彼方のタイプに近いんだよ」
政宗、でいいか。そいつが鼻で佐助さんの事を笑う。
佐助さんが、眉をひそめるのが見えた。
「甘味を作れるのは俺様だけですから? まぁ、旦那の団子を作ってのが良かったのかもね」
笑顔が黒い。黒過ぎる。何を狙っているんだ、佐助さん。
ハッ! まさか、俺様の貞操か?!
だそしたら、ぶっ殺して逃げよう……。
「じゃぁ、誰が一番美味い甘味が作れるか、勝負だ!」
「臨むところだ!」
で、始まりました。戦国パティシエコンテスト。司会は俺様、猿影彼方が務めさせていただきます。
まぁ、審査員は俺様だけ。
今、戦ってるのは奥州vs甲斐の2国。どちらが美味いお菓子を作れるかがどうかだ。
まぁ、俺様の基準は旦那が喜びそうな奴で選ぶけど。
「うおぉぉぉ!」
「ちょ、旦那?! そんなにかきまぜたらやばいって!」
「佐助ぇ! 何事にも全力だあぁぁぁ!」
「だから、それは甘味作りにはいらないからぁ?!」
「ま、政宗様?! 砂糖を入れすぎでは…」
「Ah〜? こんなもんで良いじゃねぇか」
「で、ですが…」
……無性に逃げたいんですが、誰か助けて……。
「あ、あの〜、何を作っているんですか? なんか、すごいバトル漫画に見えてきて……」
「決まってるでしょ」
「「「「団子」」」」
そんな団子を作る如きに全力を投下するか、普通。
食べる俺様の身にもなれ!
*****
そして、料理は完成する。
まず、奥州チーム。ふむ、見た目は三色団子。うまそうだな。
で、甲斐チーム。…焼き過ぎたのかな? 焦げてる。
政宗が勝ち誇ったような表情をしている。
まぁ、食べてみようかな。
「……奥州の方は、甘すぎ。これじゃぁ、糖尿病になっちゃうよ」
あ、甲斐の方が勝ち誇ったような表情を…。
続いて、甲斐の方は?
「苦い。苦いよこれ。焼き過ぎじゃない? つか、団子って焼くものだっけ?」
どっちもシュンとなったwwww
可愛いな(笑)
「まぁ、引き分けって言う事で」
「か、彼方。もしかして、全部食べたの?!」
「ん?」
目の前にあったまずい団子は綺麗に消えている。
そうよ。俺様、食べ物残すの大嫌いだからさ。
「うん。大丈夫、腹は丈夫ですから〜♪」
忍びって大変なんだな、と思いました。